RENEWABLE ENERGY Daigasグループの再生可能エネルギー

SPECIAL INTERVIEW パートナー企業と生み出す“クリーンな電気” ~再生可能エネルギーの未来を支える3人の若手へのインタビュー~

ウエストホールディングスさまとの協業概要

Daigasグループでは太陽光発電の開発・施工を含めた再生可能エネルギー事業を主力事業とされているウエストホールディングスさまと協業することにより、双方の強みを活かしながら連携し、太陽光発電分野のさらなる開発・供給ができる体制作りに取り組んできました。

*ご参照:ウエストホールディングスさまが開発された小規模太陽光発電設備の一例

ご参照:ウエストホールディングスさまが開発された小規模太陽光発電設備の一例

下記のプレスリリースのとおり、再生可能エネルギー事業における電力調達から電力需給管理、ソーラーPPAなどによるお客さまへのサービス提供等、幅広く協業を推進してまいります。
・ウエストホールディングスとの再生可能エネルギー分野における新規事業の共同検討に関する基本覚書の締結について(2020年3月30日プレスリリース)
・ウエストホールディングスとの再エネ電力調達に関する契約締結について~新設小規模太陽光発電設備から相対契約による長期電力調達~(2020年8月28日プレスリリース)

今回はその幅広い協業範囲における各部門で活躍する、次世代の若手メンバーの取り組みを紹介していきます。

双方の強みを活かす ―開発・調達部門―

次世代サービス開発チーム 黒宮 章太

開発・調達部門における主な業務はどのようなものですか?

黒宮 お客さまに電気をお届けするために、その電気を生み出す発電所の開発や、ディベロッパー・他の発電事業者から電気の調達をするのが主な業務です。“開発・調達”という名のとおり、電力の開発・調達先を探すための情報収集や、業界関係者とのネットワークづくりを大切にしています。

また、事業性を担保するためには、環境変化や事業規制などを入念に調査することも重要です。ディベロッパーとの打ち合わせは複数回に及ぶこともありますね。
長期大型の案件が多く、粘り強い交渉で相手のメリットも尊重しつつ、両社にとって納得のいく取引に仕上げることが求められます。

ウエストホールディングスさまとの協業に至った経緯は?

黒宮 大阪ガスでは2004年より再生可能エネルギー事業を開始し、太陽光、風力、バイオマスを筆頭に全国で発電所を開発してきました。今後さらなる事業拡大を目指すべく、国内最大手の太陽光発電ディベロッパーであるウエストホールディングスさまにお声がけさせていただいたんです。

ウエストホールディングスさまの強みは、なんといっても多くの太陽光発電の開発実績や、施工に関わる高い技術力です。対する大阪ガスは、創業から100年以上に渡って展開してきたガス事業を通じて獲得した、お客さまとの信頼関係に自信を持っています。

開発部分ではウエストホールディングスさまの強みを、電力の販売に関しては大阪ガスの強みをそれぞれ活かすことで、総合力の高い再生可能エネルギー事業の展開を目指しています。

ウエストホールディングスさまとの具体的な協業事例は?

黒宮 太陽光パネルを設置するためには広大な土地が必要ですが、太陽光発電の開発が進むにつれ、設置のための適地は減少傾向にあります。
そこで着目したのが農耕地でした。農作物を育てるという性質上、農耕地は太陽の光がたっぷり差し込みますし、太陽光発電を行う場所としては申し分ありません。

休耕地であれば土地の全面にパネルを敷き詰めることができます。
野菜などの農作物を栽培している土地でも、ウエストホールディングスさまの施工技術を活かせば、農作物の栽培と発電を両立できるよう太陽光パネルの設置を行うことも可能です。

難しい施工を実現できるのは、ウエストホールディングスさまとの協力関係があってこそ。これからも両社の強みを最大限に活かしながら、事業を展開していきたいと思っています。

価値あるクリーンな電気を、日々安定供給 ―需給管理―

電力トレーディングチーム 江川 達也

需給管理の現場ではどのような業務が行われていますか?

江川 私たちは日々さまざまなデータをチェックしながら、翌日に消費される電力量をあらかじめ予測し、発電量を決定しています。発電した電力量と、お客さまに供給する電力量を合わせることで、需給バランスを取るのが主な役割です。

需給管理の業務において難しさを感じるポイントは?

江川 在庫から必要な分だけそのつど供給できるガスと違い、電気は貯めておくことができないエネルギーです。 そのため、毎日使う分だけを発電することが望まれます。

再生可能エネルギーは、環境によって発電量が大きく変動します。太陽光発電には太陽の光が必要ですし、風力発電も風が吹かなければ発電できません。
加えて、家庭における消費電力量も、その日の天候や気温に大きく左右されるものです。

再生可能エネルギーは、環境価値に優しいクリーンな電力を生み出せる素晴らしいものですが、発電にあたり綿密な予測が必要になるという点においては、需給バランスの調整が難しいともいえますね。

予測精度を高めるために進めている取り組みはありますか?

江川 現在は、高精度な太陽光発電量予測の実現を目指す取り組みを行っているところです。以前にプレスリリースでも発表したのですが、現在は再生可能エネルギー予測の需要が高いドイツの企業と共同で、予測精度向上に向けた実証実験も重ねています。

*ご参照:太陽光発電量予測サービス実現に向けた実証の開始について(プレスリリース)
https://www.osakagas.co.jp/company/press/pr_2019/1282575_40360.html

精度の高い予測を立てられれば、再エネ電力を効率的に利活用でき、お客さまへより安く電気をお届けすることにも繋がります。今は前日に予測していますが、今後は当日により精度の高い予測をすることを目指していきたいです。

“CO2排出量が少なく、クリーンなエネルギー”である再生可能エネルギーが広く普及し、未来の主力電力になることを願っています。

太陽光発電のメリットが広く知られることを願って ―ソーラーPPA―

事業戦略チーム 平 貴之

「ソーラーPPA」とはどのようなサービスですか?

お客さまの工場やオフィスといった施設の屋根に太陽光発電システムを設置し、そこで発電した電力をお客さまに供給するサービスです。Daigasグループでは、ウエストホールディングスさまと共同で「D-Solar」という名称でサービスを提供しています。

施設の屋根に太陽光発電システムを設置するメリットは?

太陽光発電の大きな特長といえばCO2排出量ゼロです。D-Solarを導入いただくと、環境負荷の低減対策の1つとして「環境に優しい発電をしている」ということを、企業のアピールとしてお役立ていただけるのがメリットになるのではないでしょうか。

また、予期せぬ災害により停電になった際でも、日射がある時間帯は電気を使えます。非常時に電気が使えるのは大きな安心に繋がりますよね。

加えてD-Solarには、初期投資ゼロという特長もあります。太陽光発電システムの設置費用はDaigasグループで負担し、お客さまには太陽光発電システムの発電量に応じた月々の料金をお支払いいただく形になっているため、導入にあたる負担は少ないと思います。

*ご参考:D-Solar概要
D-Solarの導入により、CO2排出量ならびに購入電力量の削減を初期投資ゼロで実現。太陽光発電システムの設置・維持管理は、
DaigasグループのDaigasエナジーにて実施いたします。

ご参考:D-Solar概要

D-Solarの導入におけるDaigasグループならではの強みはありますか?

D-Solarにはさまざまなオプションがありますが、中でも余剰電力買取オプションは、電力事業を通じて得たノウハウを活用することで生まれたものです。

休日にお休みになる施設などでは、おのずと消費電力量が減ることになります。それでも太陽光発電システムは稼働していますよね。
太陽光発電システムで発電した電力量が、お客さまの施設での消費電力量を上回ったとき、余剰電力が生まれます。この余剰電力をDaigasグループで買い取り、買い取った電力量に応じてサービス料金を割り引くというのがオプションの内容です。

大阪ガスにはもともと、電力事業を通じて得た余剰電力の買取ノウハウが蓄積していたため、このオプションが生まれました。
最近は「RE100」をはじめとした、環境を意識した取り組みも増えていますよね。再生可能エネルギーの未来を見据えて、Daigasグループの強みを活かしたサービス提供を叶えつつ、再生可能エネルギーの普及に貢献できるよう日々の業務にあたっていきたいと思っています。

※使用電力をすべて再生可能エネルギーで賄うことを目指す企業で構成される国際イニシアティブ

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