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生活情報

今年の梅雨は、ガス温水浴室暖房乾燥機におまかせ!!浴室に発生するカビをミストと浴室乾燥で予防!! 〜ミストサウナ運転と乾燥運転の併用によるカビ胞子の除去効果を検証〜

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2013年5月
大阪ガス株式会社

 大阪ガス株式会社は、ミストサウナ機能付きガス温水浴室暖房乾燥機(以下ミストカワック)のミストサウナ運転と乾燥運転を組み合わせて使用することにより、カビ胞子を除去し、一層効果的に、浴室のカビの繁殖を抑制できることを検証しました。
 
 梅雨になると湿気や結露などで、カビの繁殖が気になります。特に浴室は、常に水分が存在するためカビが繁殖しやすい場所であることから、浴室についての不満には「カビが生える」ことが常に上位にあがっています。
 また、大阪ガスが実施した浴室のお手入れに関する調査では、浴室を「できるだけ清潔にしておきたい」というニーズがある一方で、「手間をかけられない・手間を減らしたい」といったお手入れ負荷軽減のニーズも高いことが分かっています(図1)。
図1
(図1)
 
 当社では、平成17年5月にガス温水浴室暖房乾燥機(以下カワック)やミストカワックの温風乾燥運転によって浴室壁面のカビや細菌の繁殖を抑制する効果があることを確認しています。
 さらに今回は、温風乾燥運転前にミストサウナ運転を行うことで、カビ胞子を除去することができ、カビの繁殖抑制効果が高まることを確認しました。浴室内のカビの生存に欠かせない蛋白質をミストサウナ運転による湿熱の作用で変性させ、さらに乾燥運転で水分を取り除くことで、カビ胞子を除去することができます。
 なお、この効果を得るために必要なミストサウナの運転時間は外気温の影響で、季節により異なることを合わせて確認しました。
 
 お客さまは、普段の入浴後、ミストサウナ運転を実施する、もしくは、ミストサウナ入浴後も運転を継続した後、乾燥運転で浴室を乾かすことで、ミストサウナ入浴による健康・美容効果を得られるとともに、手間をかけずに浴室のお困りごとの一つであるカビの発生を抑制することができます。(ミストサウナおよび乾燥運転の運転時間については、浴室の種類・サイズ・外気温などの条件により異なります。)
 
 当社では、この結果を基に、快適なバスライフを提供する商品として、今後もミストカワックの販売に努めていきます。
 
 詳細結果は別紙資料の通りです。
 
ミストカワックは、カワックが持つ衣類乾燥・浴室乾燥・浴室暖房・涼風運転の4つの機能に加え、細かいミストを浴室内に噴霧することで、自宅のお風呂でエステ気分が味わえる商品です。ミストの粒の大きさによって、マイクロミストとスプラッシュミストがあり、健康と美容に効果があり、快適なバスライフを演出します(図2)。平成16年に発売して以来、累計販売台数約29万台と好評をいただいています。
図2

(図2)

 
以上
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  別紙資料  
 
<研究結果> 
 スプラッシュミスト運転により浴室内を高温・高湿度の環境に維持して、更に乾燥運転で浴室内の水分を除去することにより、浴室内で繁殖するカビの胞子に損傷を与え除去する効果を実証しました。
 
●スプラッシュミスト運転と乾燥運転との併用効果
(1) 梅雨、夏(外気温度25〜30℃付近)の環境において、入浴後に15分間のスプラッシュミスト運転を行い、生体内の蛋白質の変性が起こり始める40℃以上の温度を15分維持しました。更に、その後60分間の乾燥運転を行い浴室内の水分を除き、変性状態のまま生体内の機能低下を促進させました。その結果、9カ所設置した試験片の中で7カ所の試験片でカビの胞子に損傷を与え胞子の発芽を抑えることによりカビの繁殖を抑制することを確認しました。
なお、15分間のスプラッシュミスト運転のみの場合は、3箇所の試験片でのみ胞子の発芽が抑えられましたが、さらに60分の乾燥運転を行った際と比べ、効果が低いことを確認しました(表1)。
   
(2) 春、秋の中間期(外気温度15℃付近)の環境において、外気温が低いため、浴室内の温度を梅雨・夏季と同じ温度に上げて維持するために、入浴後に30分間のスプラッシュミスト運転を行い、その後60分間の乾燥運転を行いました。その結果、9カ所設置した試験片の中で9カ所全てのカビの胞子に損傷を与え胞子の発芽が抑えられることを確認しました(表1)。
 
表1
(注) スプラッシュミストおよび乾燥運転の運転時間については、浴室の種類・サイズ・外気温などの条件により異なります。
(表1)
  *試験片は、温度30℃、湿度95%以上に設定した人工気象器内で7日間培養後、顕微鏡(倍率:600倍)で観察し、胞子からの発芽及び菌糸の伸びが無いことで、胞子の発芽が抑制されたと判断しました。発芽が抑制された胞子、及び発芽して菌糸が伸びた胞子の写真を図1に示します。
 
<発芽が抑制された胞子>   <発芽した胞子>  
発芽が抑制された胞子   発芽した胞子  
  (図1) (顕微鏡倍率:600倍)
  この研究は、大阪市立自然史博物館 濱田信夫(農学博士)外来研究員の指導の下で実施しました。
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  参考資料  
<ユニットバスでの実証試験方法>
 
試験時期:平成24年4月〜平成25年3月
試験場所:大阪ガス(株)エネルギー技術研究所に設置したユニットバス設備
 
1) カビ試験片の作製とユニットバスへの設置
   浴室内で繁殖するカビ(Phoma)を浴室から分離して、ポテトデキストロース寒天培地で培養後、胞子を採取して試験に使用しました。スライドグラスにカビ胞子液とポテトデキストロース寒天培地(PDA)を薄く塗り広げ、カビ胞子の発芽を観察する試験片としました。
 浴室内の壁面9カ所に試験片を貼り付け、同時に温度湿度を計測しました(図1)。試験片の設置場所は、天井、床下、浴槽に近い壁面で8カ所、浴室内の中心に1カ所設置した。
  <浴室内の試験片設置場所>
図1 
(図1)
   
2) 日本建築学界論文に基づき、約30分の入浴に相当する操作を実施
 
45℃のお湯を浴槽に溜めました。
シャワー(13.5L/分)により45℃の温水を浴槽へ入れました(10分)。
シャワー(13.5L/分)により45℃の温水を洗い場へ流しました(1分)。
浴槽内のお湯を抜き、蓋をしました。
(日本建築学界論文報告集大314号 「シャワー出湯時間と結露量の関係」)
 
3) スプラッシュミスト運転と乾燥運転
  ミストカワック(型番:161-N520)によるスプラッシュミスト運転(15分、もしくは30分)を行い、その後、乾燥運転(60分)を実施しました。
   
4) スライドグラスの培養
  壁面9カ所に設置した試験片を回収し、人工気象器(温度:30℃、湿度:95%以上)内で7日間培養を行いました。
   
5) 観察
  7日後に菌糸の伸びを光学顕微鏡(600倍)で観察しました。
※胞子から菌糸が伸びないことで、胞子の発芽が抑制されたと判断しました。
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<参考>
 
◆ 浴室のカビ汚染
 
 浴室では天井、壁面、床に入浴者の皮脂、石鹸、シャンプーが飛散し、カビはそれらを栄養源に繁殖します。繁殖速度は細菌より遅く、浴室では主に多湿を好むカビが繁殖します。ユニットバスでは、Exophiala, Phoma, Cladosporiumなどのカビが繁殖しますが、特に、Phomaは、従来型の浴室と比較してユニットバスで多く繁殖する傾向にあります。
 
(引用文献)
表題: 今日の浴室の真菌相の特徴
著者: 濱田 信夫、阿部 仁一郎(大阪市立環境科学研究所)
掲載: 生活衛生,Vol.37, No.2, pp.98−106(2008)
 
◆ 試験に用いたカビ(Phoma)について
 
分類: 分生子果不完全菌類。
カビ毒:産生しません。
胞子: 球状の被子器内で胞子を形成し、上端に孔口があり、成熟すると胞子を放出します。
培養: ポテトデキストロース寒天培地(PDA)で30℃で4〜7日間でコロニーを形成します。
 表面がつぶつぶとした特有のコロニーを形成し、コロニーは褐色になります。また、放出された胞子は桃色を呈しています。
 
寒天培地上のコロニー コロニー接写
寒天培地上のコロニー コロニー接写
  (顕微鏡倍率:50倍)
 
Phomaに対するカビ取り剤の効果
 シリコンでできている目地に生育したカビに対して、一般的にカビ取り剤として用いられる次亜塩素酸の効果について調べた結果、浴室内で繁殖するカビの多くが死滅しますが、Phomaだけが生き残ることがわかりました。Phomaの胞子は,次亜塩素酸に対する感受性は高いが,胞子が被子器に内蔵されているため,直接次亜塩素酸に触れることが無く、殺菌するのが難しいことがわかりました。Phomaによるカビ汚染は,浴室内において最も除去しにくいものであると考えられます。
 
(引用文献)
表題: 浴室のシリコン内部に侵入したカビに対する次亜塩素酸の効果
著者: 井原 望(パナソニック電工解析センター(株)),石木 茂(パナソニック電工(株)),濱田信夫(大阪市立環境科学研究所)
掲載: 防菌防黴,Vol.37, No.2, pp.91−97(2009)

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