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プレスリリース

省エネに関する意識・行動分析に基づいたオフィスビルの改修工事の実施について 〜行動観察手法を活用したオフィスビルの省エネ化〜

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2010年12月22日
大阪ガス株式会社

 大阪ガス株式会社(社長:尾崎 裕、以下大阪ガス)は、入居者などの省エネを阻害する行動を排除し、省エネを促進することが可能なシステムを備えたビルの実現を目指し、行動観察の手法を活用した自社ビル(北部事業所:大阪府高槻市)の改修工事を行うことにいたしました。
 
 改正省エネ法が施行され、オフィスビルの省エネ対策の重要性が高まる中、当社では自社ビルから排出されるCO2排出量の削減を目的に、各自社ビルの管理組織が主体となり、新築・改修時の省エネ設備の導入や、空調・照明設備の運転方法の効率化などに取組む「グリーンガスビル活動」を展開しています。
 
 その一環として、この度、北部事業所の改修工事を実施するにあたり、更なるCO2排出量の削減を目的に、これまでの省エネ設備導入によるハード面の取組みだけではなく、設計プロセスに行動観察手法を取り入れることにより、設備を利用する入居者などの行動特性を考慮したCO2排出量の削減に取組むことに致します。
 
 具体的には、設計前に入居者などへの行動観察およびインタビュー・アンケート調査を実施し、入居者などの省エネを阻害する行動とその要因を分析しました。その結果、ワークスタイル・性別などによる温冷感の違い、入居者とビル管理者のコミュニケーション不足、入居者の省エネに対する関心の低さなどが主な要因であることが分かりました。
 そこで、空調の制御を入居者の特性に合わせて適切に行えるIP電話を利用した在室検知システムや、入居者とビル管理者のコミュニケーションを促進し、入居者に省エネアドバイスなどを行うBEMSなどを導入することに致しました。
  Building and Energy Management System:建物のエネルギー使用量や室内環境を把握し,これを省エネルギーに役立てるためのシステム
 
 この他、太陽光発電、発電機能付きガスヒートポンプなどの他の省エネ設備による効果も含め、約25%のCO2の削減を目指します。
 
 今後、本事業を通して、行動観察手法を活用した省エネ効果を検証し、本プロセスを大阪ガスグループのお客さまなどに展開することで、低炭素社会の実現に貢献いたします。
 
 なお、本事業は国土交通省が実施する「平成22年度(第2回)住宅・建築物省CO2先導事業」に採択されております。
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【グリーンガスビル活動とは】
 自社ビルから排出されるCO2排出量の削減を目的とした活動です。平成15年から自社ビルの新築・改修工事時に最新の省エネ設備を積極的に導入し、これまで6事業所の省エネ化を図ってきました。
 平成22年6月に、改正省エネ法が施行され、オフィスビルの省エネ対策の重要性が高まったことから、本社関連部署と各事業所の代表者などによるグリーンガスビル活動推進委員会を組織しました。これにより、各自社ビルへの省エネ設備の導入だけではなく、空調・照明設備の運転方法の効率化に向けた取組みを水平展開するなど、全社的な自社ビルのCO2排出量の削減に向けた取組みを促進しています。
 更に、グリーンガスビル活動の中で得た知見は、社内で共有化するだけでなく、お客さまへの省エネ提案にも活用していく予定です。
グリーンガスビル
 
【行動観察とは】
 ビデオカメラや観察員によって調査対象の行動をくまなく観察し、人間工学、環境心理学、エスノグラフィーなどの観点から様々な分析を行う技術。この結果から、潜在的な問題点を抽出し、その解決策を導きだすことが可能となります。大阪ガスでは平成21年7月から行動観察研究所を設立し、その研究成果を活用し、様々なお客さまへビジネス提案をしています。
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【 北部事業所 改修工事概要 】
 
1.主な導入設備
主な導入設備
 
2.行動観察結果に基づき導き出した省CO2対策
 
(1)IP電話の在室検知機能を利用した省エネ制御
 在室者が携帯しているIP(Internet Protocol)電話が持つ、性別などの情報を室内各所のアンテナで取得し、エリアごとの外気導入量制御や空調温度設定制御に反映させます。どのような人がどこにいるかが分かるため、過度な換気や空調温度設定とならず省CO2効果が期待できます。
(2)コミュニケーションできるBEMS
 これまで主にビル管理者がエネルギー管理に用いていたBEMSを入居者とのコミュニケーションツールとしても活用します。ビル管理者は入居者が申告する温冷感を確認することにより、過度な空調を避けることができます。またオフィス入居者はビル管理者からエネルギー、CO2排出量に関するデータや目標達成状況、目標達成に向けた改善策の提案を受けることにより、省エネに対する関心を高め、実践を容易にします。
在室者参加型温度設定制御
既往の研究によると、オフィス利用者は自ら選択した環境に対して温度の高低によらず高い満足度を示すといわれています。そのため、入居者自らがパソコン等を通じて現状の温冷感を申告することにより、設定温度を緩和した場合でも納得感の高い環境を作り出します。
(3)クーリングルームの設置
 一時的に滞在できる冷却室を設け、夏場に外勤者が帰社した際に、この室で代謝量を下げます。これにより、外勤者が外出先から持ち込んだ温冷感によって、オフィス全体の空調温度を下げることを回避します。
 
3.その他の主な省エネ設備
 
(1)太陽熱利用空調(ソーラークーリングシステム)
 クリーンな太陽熱温水と高効率なガス吸収式冷温水機のハイブリッド冷暖房システム。太陽熱を優先利用することで、今後の空調に求められる省CO2性を実現します。
(2)発電機能付ガスヒートポンプ
 ガスヒートポンプエアコンに発電機を搭載し、冷暖房時のガスエンジンの余力で発電します。この電力を室外機や建物内の電力に利用することで高い省CO2性を実現することができます。
(3)VAV(Variable Air Volume:可変風量装置)
 空調負荷(室温)に応じて送風量を変えることにより、空調機ファン動力を削減できるシステムです。
(4)外気冷房
 中間期の低い温度の外気を建物に導入し、冷房を行う手法。これにより空調熱源運転の軽減が可能とします。
(5)照明の高効率化、調光制御
 オフィス内既設照明器具(FL40W型)をインバータ式(Hf32W型)に更新し、省電力で明るい照明環境にします。さらに明るさセンサー等を用いエリアごとの照度コントロールを行うことにより照明電力を削減します。
(6)高性能窓ガラスへの入替え
 オフィスの南北面窓を日射遮蔽性能の高いLow-E(Low Emissivity)ガラスに入替え、外皮負荷対策を行います。
 
4.工期(予定)
 平成23年6月から平成24年3月
 
【 北部事業所概要 】
     
・住所   大阪府高槻市
・竣工   1979年
・延床面積   約6,000m2
・構造   鉄骨鉄筋コンクリート造
・階数   5階建て
・用途   事務所
北部事業所
 
以上
 
本件に関するお問い合せ先    
  大阪ガス株式会社 エンジニアリング部   (06‐6205‐4600)

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