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大阪ガスは、「いただきます」で育もう。をスローガンに、食育活動に取り組んでいます。

食育シリーズ

「3・1・2弁当箱」を用いたバランスのよい食事の学習

執筆:女子栄養大学 専任講師 中西 明美先生

多くの学校、保育所等では、教科書にも掲載されている3色分類、6つの基礎食品を教材として、バランスよく食べることに関する食育が実施されています。これらの教材は、子どもにもわかりやすく栄養のバランスを教えることができます。しかし、どのくらい食べたらいいのかという量的な基準がないため、どのくらい食べたらいいかを教えるには、難しい教材でもあります。

そこで、今回は、子どもでも容易に何をどれだけ食べたらよいのかということを理解できる「3・1・2弁当箱法」を用いた食育をご紹介いたします。この「3・1・2弁当箱法」とは、女子栄養大学足立己幸名誉教授を中心に研究や実践を重ねて開発された方法です。1食で何をどれだけ食べたらよいかを、弁当箱のサイズと容積比で確認する食事法です。食事づくり経験の少ない子どもでも、何をどれだけ食べたらよいかというイメージを持ち、普段の生活ですぐに実践できるという特徴があります。今回はこの「3・1・2弁当箱法」を用いて、子どもが学校や保育所等で毎日食べている給食のバランスを、実体験しながら学ぶという食育の事例をご紹介いたします。

学習の概要は次の通りです(対象は小学校高学年の事例)
1.学習のねらい
自分にとっての1食量の適量を知り、普段の生活で実践することです。
2.事前準備
図1を参考にして、自分にちょうどよいサイズの弁当箱を家から持ってきます。弁当箱のサイズ(1食の容量)は、性別や年齢、身体活動レベルから求めた1食に必要なエネルギー量と同じです。 (図1)。例えば、1食に必要なエネルギー量が600kcalの場合、弁当箱の大きさは600mlとなります。
3.当日の学習
?「3・1・2弁当箱法」の5つのルールを知る(図2,図3)。
?今日の給食の献立を知り、どの料理が主食、主菜、副菜にあたるかを確認する。
?いつも通りに給食の配膳をする。
?各自、自分の弁当箱に、ルールに従い給食の料理を詰める。
?詰め終わったら、バランスよく詰められたかどうか確認する。もし、少なかったり、多すぎたりした料理があれば、詰め直す。
?ルール通りに詰められたら、弁当の完成!
?バランスよく詰めた弁当をなるべく残さないように食べる。
?ワークシートに弁当を詰めた時や食べた時の感想を書く。

この事例は、私が都内のいくつかの小中学校で実施してきたものです。学習後の子どもたちのワークシートには、「家でも料理が3・1・2になっているか確認したい」、「量はどのくらいかということを考えて、自分の量にぴったりの弁当を作っていきたいです」というような感想が見られました。また、中学生で同様の授業を実施した際には、「コンビニ弁当を買う時は、主食・主菜・副菜のバランスに気をつけて選ぶようになりました」、「家でだされる食事に野菜が足らないと思ったら自分で盛り付けるようになりました」というように、食事のバランスを理解して、その後の生活に活かしている様子がわかる記述がいくつもみられました。このように、この学習法は食事バランスの知識だけでなく、スキルも身に付けることができるため、実践につながりやすい方法といえましょう。

「3・1・2弁当箱」を用いたバランスのよい食事の学習 イメージ写真

図1 1食に必要なエネルギー量と弁当箱の容量に関係
<出典>ごはん茶碗等常用食器を用いる「3・1・2マイ食器食事法」(仮称)の開発に関する地域・生活実験研究:研究代表者足立己幸

「3・1・2弁当箱」を用いたバランスのよい食事の学習 イメージ写真

参考文献:足立己幸、針谷順子:3・1・2弁当箱ダイエット法(群羊社)

中西 明美専任講師 プロフィール

中西 明美専任講師

広島女子大学家政学部食物栄養学科卒業後、広島市学校栄養職員を14年間つとめる。
その後、女子栄養大学大学院へ進み栄養学研究科栄養学専攻博士後期課程修了。2012年10月より女子栄養大学専任講師に就任。専門は、学校における食育及び給食管理に関する研究。
博士(栄養学)、管理栄養士、栄養士、栄養教諭一種免許状。
武見ゆかり教授らとともに、児童プログラムの開発等に従事している。

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