アンモニアは、燃焼してもCO2を発生しないこと、貯蔵や輸送などで既存インフラ技術を活用できることから、化石燃料の代替として注目されています。一方で、アンモニアをエンジンの燃料として使用するには燃焼性が低いなどの課題があり、アンモニア単体で利用可能な小型エンジンシステムの実用例はありません。
当社は、コージェネレーション※1やGHP※2向けのガスエンジン開発を通じ、エンジン燃焼のコア技術を蓄積してきました。本技術を活用し、脱炭素化社会の実現に貢献する一つの方法として、アンモニアを燃料としたエンジンの技術開発にも取り組み、世界で初めてとなるアンモニア燃料単体で利用可能な小型エンジンシステムの実現を目指します。
※1:熱源より電力と熱を生産し供給するシステムの総称であり、エネファームなどが挙げられる
※2:ガスエンジンでコンプレッサーを駆動し、高効率の冷暖房を実現する空調システム
アンモニア燃焼の技術課題
燃焼性の低いアンモニアの一部をシステム内で水素に改質することにより、安定した燃焼を実現するエンジンシステムを開発、実証します。
エンジンシステムの概要 水素添加による燃焼改善
当社は環境省の委託事業※3で、エンジンシステムの要素技術確立、性能実証および実機搭載による運転実証に取り組み、世界で初めてとなるアンモニア燃料単体で利用可能な小型エンジンシステムの実現を目指します。
※3:「令和3年度 CO2 排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業(一次公募)」に対し、
「各種産業活動における脱炭素に向けたアンモニアを燃料とする小型内燃機関利用技術開発」で応募し、採択
本件に関するプレスリリースはこちら( https://www.osakagas.co.jp/company/press/pr2021/1296663_46443.html)
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