- ビジネスアナリシスセンターは、20年近い歴史を持っているそうですね?
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そうなんです。当時は研究所所属の「データ分析専門チーム」という組織で、主にガス事業を営む上で必要になるガス消費量の予測にフォーカスして分析業務を行っていました。そのうち、そこで培った統計解析力を違う分野でも活かすことができないかという話になり、メンバーを増強しながら少しずつ業務領域を広げていき現在に至ります。
- データ分析の専門組織ということですが、一体何をしているのでしょうか?
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わかりづらいですよね(笑)。私たちのミッションは、「データと分析力によりイノベーションを起こす」ことです。ただ分析して終わりというのではなく、業務改革の機会を生み出し、社内にイノベーションを起こすことが大切だと考えています。
- 具体的にはどのように?
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ステップは大きく3つに分けれます。大阪ガスにはさまざまな事業部がありますが、まずは各事業部で抱えているビジネス課題を「見つける」こと。次にデータ分析によって問題を「解く」こと。最後に、データ分析で得られた知見を「使わせる」こと。この3ステップを、事業部と二人三脚で進めています。

- 社外から仕事を受けるわけではないんですね。
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それはありません。ビジネスアナリシスセンターはあくまでも企業内分析組織として、Daigasグループに貢献するために活動を行っています。
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大阪ガスにはスポンサーシップ制度があり、私たちはその制度のもとで業務を進めています。いわばスポンサーである各事業部門から予算をもらって分析業務を請け負い、成果物として分析結果を提供するイメージです。
- 社内の各事業部門が、お金を出す顧客という位置づけだと。
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その通りです。予算を割いている以上、各事業部門も「良い分析結果だね」だけでは終われません。それを事業の売上アップや業務効率向上に役立てる必要が出てきます。スポンサーシップ制度は、データ分析を担当者の自己満足に終わらせない良い仕組みだといえます。
