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開発者インタビュー

研究開発は最も重要な差別化戦略の一つです。
以下に紹介する、さまざまな新技術の研究開発、実用化に積極的に取り組んでいます。

第6回 自立運転機能付きガスヒートポンプ(GHP)「エクセルプラス」

蓄積されたノウハウを活用し、短期間で開発

今回のGHP開発共同プロジェクトは、先々の電力不足への懸念と、それにより引き起こされる多くの人々の節電努力緩和にできるだけ早く対応するために、1年以内という究極の短期間で開発することを、まず決定しました。この短期間の開発が可能であると見込んだ根拠は、大阪ガスの発電機能付きGHPのノウハウの存在でした。大阪ガスでは、10年前からガスエンジンの余力で発電機を回して発電もできるGHPの商品化に取り組んできました。2003年には発電機を搭載し、機器内部の冷却ファン・冷却水ポンプに発電した電力を送る「ハイパワーマルチ」を発売開始しています。2006年には、これをさらに進化させ、パナソニック(当時、三洋電機)様と共同で、さらに大きな発電機や電力系統に発電電力を供給するためのインバータを搭載し、GHPを使えば使うほどに外部の室内機や照明にも電気を供給できる「ハイパワーエクセル」を商品化していました。

私たちは、この「ハイパワーエクセル」をベースにバッテリーをプラスし、停電時にはこのバッテリーを使ってエンジンを起動し発電を開始、そしてGHPの補機や室内機に電力供給するシステムを提案しました。商品のコンセプトは、『通常時は空調しながら発電する高効率GHP、いざというときには確実に電源確保できる自立運転GHP』です。

しかし、バッテリーをプラスするだけという一見簡単な構成ですが、停電時に確実に起動させるための回路構成、停電時に発電を優先し安定して送電を行うためのガスエンジンの制御方法、電力会社の電気系統への接続方法、さらには、バッテリー電源の使用頻度を少なくしてバッテリーの長期信頼性を確保する回路構成など、クリアするべき課題は山積みでした。これらを解決し1年で開発を完了するには、後戻りすることは許されない計画でした。

幸い私は、GHP開発に携わる前には、ガスコージェネレーションシステムの電気設計を担当しており、停電時の自立起動システムを設計したこともありました。このときの経験を活かし、前述の回路構成やバッテリーの機器内のレイアウトなどをまとめた開発案の作成から、停電時に系統を自動で切り替える電気盤を作成可能なメーカーの調査と選定まで行い、さらに、電力系統への接続方法については電力会社との協議もスムーズに進め一発でOKをもらうなど、すべての課題に確実に対処することができました。いま思い返せば、このことが幸運となり、短期間の開発に貢献できたと感じています。

電源自立型GHP <エクセルプラス> システムイメージ図

多種多様な評価試験を実施し、信頼性の高いモノづくりをめざす

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