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開発者インタビュー

研究開発は最も重要な差別化戦略の一つです。
以下に紹介する、さまざまな新技術の研究開発、実用化に積極的に取り組んでいます。

第5回 電力不足を乗り切る新しい節電のシステムづくり

節電を発電と同等の価値とする「ネガワット」の概念

これまでの日本は、電力会社が計画的に発電所を準備して、需要に合わせて発電する仕組みでした。この仕組みによって日本の電力供給は安定していたので、夏の電力需要ピーク時にもそれほどの無理をして節電する必要はなかったのです。しかし昨今では、想定外の原子力発電所の稼働減少で、ピーク時では供給力にかなり厳しい状況が見込まれ、計画停電や使用制限に陥らないために、それぞれの力を合わせて節電する必要があります。

しかし、このような電力が不足する事態は、海外では一般的どころか日常的なことです。たとえば、アメリカの東海岸地域では、電力会社は自由化による厳しい競争にさらされています。そのため、需要に合わせて莫大なコストがかかる発電所を建設することが難しく、市場を通じて第三者から電力を購入する仕組みが生まれ発達しました。さらにもうひとつの発想が、発電を増やす代わりに需要を減らし、電力不足を緩和するというものです。この発想から、節電に発電と同じような価値をつけて電力会社が買い取る仕組みが生まれました。これがデマンドレスポンスと呼ばれる需給調整の仕組みです。デマンドレスポンスは、需要が供給力を上回りそうだと予想されたとき、市場などを通じて提示される価格に応じて、消費者が自発的に節電して需要を減らすことがポイント。

一般的に電力はキロワットと呼ばれますが、消費者の節電による削減電力は、ネガティブなキロワットという意味からネガワットと呼ばれています。アメリカでは、このネガワットが証券取引のように時価で取引されます。つまり、供給できる電力が足りないときには、ネガワットに高値がつき、節電が促されることになります。
このデマンドレスポンスの仕組みは、電力不足に直面する現在の日本の状況の克服にも役立つのではないかと考え、2011年の秋にアメリカに渡りました。アメリカでは、電力事情の視察を行うとともに、デマンドレスポンス市場関係者とディスカッションを重ねました。この経験を通じて、日本でも実施可能な今回のデマンドレスポンスの仕組みの設計を固めることができたのです。

節電するエネルギーをガスコージェネレーションシステムで補完

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