Daigas Group 大阪ガスグループは、Daigasグループへ。

CLOSE

DEVELOPER INTERVIEW

開発者インタビュー

スマートエネルギーハウス

我慢しないで省エネができる快適な暮らしをめざした居住実験

いま、家庭でのCO2排出量削減と便利で快適な暮らしを両立させる「スマートエネルギーハウス」の開発が進んでいます。2011年2月から開発者自らが家族とともに暮らし、省エネ性、利便性、快適性を検証する居住実験が始まりました。今回は、開発の主担当であり、居住実験住宅の居住者でもある山下さんに、燃料電池・太陽電池・蓄電池の3電池システムと先進の住宅設備を集めた「スマートエネルギーハウス」での暮らしぶりについて尋ねました。

MEMBER

エンジニアリング部

  • エンジニアリング部 スマートエネルギーハウス推進室 山下 真
    スマートエネルギーハウス推進室

    山下 真

エネルギーの「見える化」や省エネアドバイスにより居住者に気付きを提供

次に重要な開発課題が、3電池システムの制御の要となり、スマートエネルギーハウスの頭脳ともいえるHEMS(Home Energy Management System)です。3電池をはじめ住宅内のさまざまな機器とつながっていて、3電池システムや家電機器の自動制御だけでなく、エネルギーの「見える化」も行います。今回の見える化では、蓄電量や貯湯量や消費電力量だけでなく、家庭で消費されるエネルギーのうち、どの程度3電池からのエネルギーで賄えているかを示す「エコエネ率」という指標も採用しています。3電池を有効に活用できていると、「エコエネ率100%」と表示されるわけですね。このHEMSを表示するタブレットPCをリビングのテレビの横に置いて、いつも見える状態にしておき、実際の居住状態での評価・改良を行っています。

リビングでHEMS画面を確認

リビングでHEMS画面を確認

このHEMSの評価・改良を行うにあたり、重要となるのが専業主婦である妻の一般ユーザーとしての意見です。「HEMSの画面にたくさんの数字があるけれど、本当に必要かしら?」とか「でも家の外の気温が表示されるのは、便利!」と報告を受けることもあります。外気温がわかると、エアコンではなく、窓から風を入れて室温を下げたり、今日は寒いから温かくして外出しようとしたりするようです。
また、私が指示したわけではなく、目につくところにあるためか、妻はエコエネ率を下げないように消費電力のピークを立てないよう意識して家電機器の使い方を工夫して家事をしているようです。上手くやりくりできたら達成感があり、うれしいようですね。一方で、「燃料電池や3電池システムを理解できていなかった実験開始当初は、エコエネ率を意識して、電気のやりくりをしようと考えなかった」というコメントもあり、スマートエネルギーハウスをきちんと住むお客さまに理解していただくことが、いかに大切なことなのだということにも気付かされました。

このHEMSという装置、開発者の私にとっては、データを常時表示してくれる仕事道具ですので、いつ もシステムがちゃんと動いているのか、常に気にかけています。しかし、ときどき思わぬ数字が表示されていて慌てることがあります。たとえば、入居前に苦労して考えた蓄電池の制御ロジックですが、ある時期からこちらの想定通りの充放電が実現できなくなってしまいました。データを解析し、現地での調査を行った結果、気温の低下により最新家電に搭載されている省エネモードが動作し、ほんの一瞬だけ電力負荷が変動することが要因とわかり、制御ロジックを改良することにしました。これは季節が巡り、気温や室温の変化を、居住者として経験して、初めてわかることだったと思います。

このページのトップへ戻る