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開発者インタビュー

研究開発は最も重要な差別化戦略の一つです。
以下に紹介する、さまざまな新技術の研究開発、実用化に積極的に取り組んでいます。

第2回 超高温可溶化技術(メタソリューション)と生分解性ごみ袋の開発

植物由来「ポリ乳酸」樹脂の高機能化に挑む

先にも述べましたが、ポリ乳酸は剛性があるがCDケース並みに脆く、粘度が低いのがネックでした。袋にするには「インフレーション成形」といって樹脂が軟らかいうちに空気で風船のように膨らませてフィルム状にするのですが、脆くて伸びがなく、熱を加えると水のようになるポリ乳酸をそのまま用いた場合、いわば水あめで風船を膨らませようとするようなもので、袋の形にすることさえできないのです。添加剤で改質しようにも、強度を上げれば粘度がさらに下がる。粘度を上げるために他の成分を加えると分解しにくくなると、一筋縄ではいきませんでした。加えるべき添加剤の種類も多く、添加量も変えるので配合パターンは無限に近い。なにしろ配合量が1%違っただけで、樹脂の性質が全く変わってしまいますから。
さらには担当スタッフは私を含めて数名。しかも、みんな他に主の開発案件を抱えており、労力と時間に制約がある中で、各々が懸命に配合を絞り込み、試作を重ねていきました。その結果、メタソリューションで分解され、インフレーション成形できる粘度と伸び、ごみ袋として使える強度を兼ね備えた配合を見つけることができました。

5年前に一度断念している開発テーマでしたが、当時からポリ乳酸の他に並行して電子材料用のファインケミカル材料や、デジタルカメラのレンズ用樹脂といった他分野の材料開発にも取り組んでおり、今回はこれらのテーマで蓄積した技術や知見を応用することで「ポリ乳酸」を柔らかくて伸びる樹脂に改質できました。つまり、1人の担当者が全く異なる材料を同時に担当しなくてはならないという専業メーカーではない弱みが今回は強みとなったと言えます。
(阪本)

生ごみ“まるごと”バイオガス化システムの実現

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