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開発者インタビュー

研究開発は最も重要な差別化戦略の一つです。
以下に紹介する、さまざまな新技術の研究開発、実用化に積極的に取り組んでいます。

第2回 超高温可溶化技術(メタソリューション)と生分解性ごみ袋の開発

プロジェクトの命運を握っていた生分解性ごみ袋

当社エネルギー技術部から「ポリ乳酸」を用いたごみ袋の開発依頼を受けたのは、平成21年春でした。
それまでわれわれは、過去10年にわたってポリエチレン(PE)ガス管廃材と、自治体などが回収して余っていたPETボトル廃材を組み合わせた、高機能リサイクル樹脂の開発に取り組み、成果を挙げていました。

そもそもPEとPETは油と水のようなもので、お互いが反発して混じり合わないため、普通に熱で溶かして混合してもミクロのレベルで分離してしまい、割れやすい樹脂にしかなりません。そこで双方の親和性を高める添加剤を加えることによりPEとPETをナノレベルで分散させ物性を向上させる樹脂改質技術を開発しました。さらに、用途に合わせて柔らかいPEと硬いPETの比率を調整したり、成型方法に合わせて粘度を調整することにより、かつてPETでは成形が難しかったフィルムや押出成形品(パイプなど)をはじめ、射出成形品、繊維、シートといった多様な成型品に対応できるリサイクル樹脂を開発してきたのです。

じつはこのPEとPETを複合する樹脂改質技術を応用して5年前に一度、ポリ乳酸を主成分とした袋の開発をしています。しかしながら、粘度が低いため成型しにくく、硬くて脆いため破れやすいなどの物性に悩まされ結局、断念していました。その後、CO2削減のために植物由来成分が少しでも含まれればよい、というお客様の依頼があって、ポリ乳酸を20〜30%にした袋の開発には成功していましたが、ポリ乳酸が50%以上の袋はできないままでした。

今回依頼されたメタソリューション用のごみ袋は、予備実験によってポリ乳酸が主成分でないと分解しないとわかっていましたから、自分たちにとっては再チャレンジ。今度こそは、という思いがありました。
(エネルギー材料技術チーム 阪本)

植物由来「ポリ乳酸」樹脂の高機能化に挑む

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