取り組みの背景・考え方

Daigasグループでは、「Daigasグループ企業行動基準」のなかで、安心して働ける職場づくりを実現するために、安全の確保および健康な心身の維持向上が全ての業務の基盤という考え方にたち、労働災害を起こさないようにし、健康づくりに努めることを規定しています。
この行動基準に則り、関係諸法令を遵守することはもちろん、独自の「Daigasグループ安全健康推進規程」や「安全衛生管理規程」を制定し、当社グループ、協力会社とともに安全健康レベルの向上に取り組んでいます。
また、当社グループは、労働災害の防止、健康の保持増進について施策の検討と情報の共有化を図るため、「Daigasグループ安全健康会議」を設置しています。

■大阪ガスの安全衛生管理組織
大阪ガスの安全衛生管理組織

労働災害の防止

OSHMSに基づく安全衛生活動を推進

大阪ガスは、厚生労働省が指針を示している「労働安全衛生マネジメントシステム(OSHMS)」の考え方に基づき、組織的・計画的に労働災害防止活動を推進しています。
「大阪ガス安全健康活動計画」に基づき、「交通災害の防止」「一般災害の防止」「協力会社との連携による災害防止」を重点テーマに、各組織において休業災害ゼロを目指し、目標・計画の策定(Plan)→実行(Do)→評価(Check)→改善(Action)のPDCAサイクルを回すことによって、安全レベルの向上に取り組んでいます。
Daigasグループ各社も「Daigasグループ安全健康基本計画(2017〜2020年度)」に基づき、現行の安全衛生管理体制を維持しつつ、各社の安全健康状況に応じて安全健康活動の改善を行うPDCAサイクルの定着を図ることを目指しています。

■安全健康活動計画
■安全目標
項目 2020年度目標
休業災害(当方・先方) 0件
不休災害 当方 有過失0件
先方 0件

全社統一の「災害指数」で各組織を評価

大阪ガスでは、労働災害が発生した場合に、当該組織において災害発生要因を究明し、再発防止対策を講じるとともに、災害事例をポータルなどにおいて全社で共有することにより、類似災害の発生防止に努めています。
労働災害の重大さや影響の大きさ等を独自の算定式で定量化した「災害指数」をつくり、各組織の安全実績を評価しています。この指数は、ガスの製造、供給から営業部門までの広範な業務における労働災害を、全社統一の基準で捉えることを目的に策定しました。
災害指数目標を達成した組織についてはこれを表彰することで、組織の努力をたたえるとともに安全活動に対する意識向上を図っています。

Daigasグループの「安心運転教育」に関する取り組み

  • 様々な業務において自動車を使用しているDaigasグループでは、地域の皆さまから信頼していただけるよう、交通パートナー(周りの車や自転車、歩行者等)に安心感を与える「安心運転」を目指し、運転に関する独自施策を展開しています。
    大阪ガスが運営する「安心運転訓練センター」では、実技訓練を中心にした「安心運転教育」を実施し、Daigasグループの「安心運転」の裾野を広げて、グループ全体の安全レベル向上を目指しています。2019年度は当社を含む41社4,315人が「安心運転教育」を受講しました。
    また、社内イントラネットおよびメール等により、グループ全体の災害を削減するための情報共有・情報発信を行っています。2019年度は自転車災害防止を取り上げ、自転車のリスクと責任、正しい乗り方等の教育を実施しました。
  • 「安心運転訓練センター」講習風景

    「安心運転訓練センター」講習風景

転倒災害の防止

「転倒災害」は全国的にも多発しており、労働災害全体の4分の1を占めています。
大阪ガスでは、健康体操の展開やパソコンバッグを支給し災害発生防止に努めています。

健康体操

従業員の年齢構成が高年齢化して業務中につまずくなどの事例が増えてきたことから、2017年度に独自の健康体操を全社に展開しました。従来行ってきた柔軟運動中心の体操プログラムから、スクワットや片足立ち等の筋力や体幹を鍛える健康体操に変更しました。
高年齢者の災害防止だけでなく、男性従業員の肥満率が高位で推移していること等への対策も兼ねて若年層を含め多くの従業員が気軽に取り組めるよう促しています。
継続して効果的な体操を実施するために、2018年度からは健康診断時に、体操の正しいやり方を指導しています。

  • 始業前の健康体操実施風景・スクワット

    始業前の健康体操実施風景・スクワット

  • 健康診断時の体操指導風景

    健康診断時の体操指導風景

パソコンバッグの導入
  • 2019年にパソコンを手に持った状態で階段から滑り落ちる災害が発生しました。同種の災害が2017年度にも発生しています。このような状況を踏まえて、全社で同種災害防止対策を推進しています。
    同種災害防止のためには、広げたノートパソコン等を持ったままで事務所内(特に階段)を歩かないことが重要です。移動時にはパソコンや資料等をバッグに入れて持ち運び、両手を自由に使える状態を確保しておくことを奨励しています。
    また、上記を推進するために、パソコン持ち歩き時に使用するバッグを希望組織に支給しました。
    併せて「移動時には両手をふさがないことを啓発するポスター」を制作し、全組織に発送しました。
  • パソコンバッグの導入

    パソコンバッグの導入

    啓発ポスター

    啓発ポスター

協力会社との連携

  • 大阪ガスは、関係会社や協力会社と協働でガス事業を展開しています。特に、協力会社で組織される安全衛生協議会等とは、連携して安全に関する情報交換を密に行い、有効な研修や安全施策を実施することで安全レベルの向上に努めています。
    製造部門を中心とする協力会社80社から構成される協議会では、「休業災害ゼロ」を目標に掲げ、自主的な安全健康活動を推進しています。主な活動として、前期と後期に災害防止強調月間を設けて当社と共同で安全パトロールを実施するほか、当社の取り組みや労働災害の防止・健康促進のために有益な情報を発信する「安全健康月報」を発行しています。
    内管工事部門では、高齢作業者の脚立からの転落・転倒災害を防止するため、協力会社と一緒に身体能力向上を目的とした体操を実施しています。
  • 安全健康月報

    安全健康月報

協力会社との安全パトロール風景

協力会社との安全パトロール風景

健康の保持増進

定期健康診断と保健指導の徹底

  • 大阪ガスでは、人事部内にあるDaigasグループ健康開発センターを活用して法令に基づいた定期健康診断を全従業員に実施し、2019年度の受診率は100%に達しています。健診結果は当日のうちに本人に通知し、健診後一人ひとりに食事・運動・その他日常生活での留意点について産業保健スタッフが具体的にアドバイスするなど、疾病の早期発見と予防に努めています。
    当センターは関係会社も利用することができ、2019年度は32社8,753人が定期健康診断を受診しました。
  • Daigasグループ健康開発センターでの健康診断

    Daigasグループ健康開発センターでの
    健康診断

生活習慣病対策の推進

  • 大阪ガスでは、40歳以上の従業員には特定健診を実施し、大阪ガス健康保険組合と連携してメタボリックシンドローム予備軍および対象者へ特定保健指導を行うことで、生活習慣病の予防と進行の防止に努めています。
    2019年度は、健康診断などでの個別フォローに加え、若年層を含め多くの従業員に生活習慣改善の意識を持ってもらうよう、健康体操のポイントや歯科衛生士による口腔のアドバイスをまとめた健康増進啓発DVDを作成して健康診断の待ち時間に放映したり、社内報へ投稿したりするなど健康情報の発信を多数行いました。
    また、若年従業員に将来の高血圧・高血糖リスクを認識してもらうため、従業員の健康診断結果を分析し、7年以内に発症する確率と、その確率が健診者平均の何倍かを算出して健診受診者に知らせるシートを作成し、若年従業員への健康維持増進のアドバイスに活用しています。
    早い段階から健康への意識向上を図り、将来の生活習慣病リスクの低減に向けて取り組んでいます。
  • 若年従業員向け健康維持増進アドバイス用シート

    若年従業員向け健康維持増進
    アドバイス用シート

健康増進啓発DVDの放映

健康増進啓発DVDの放映

メンタルヘルス対策の推進

  • Daigasグループでは新任管理者を対象にメンタルヘルス教育を実施し、ラインケアの強化に力を入れています。また、過去に新任管理者向け教育を受けた人を含め全管理者を対象に、2019年度は事例を中心としたメンタルヘルス研修を13回実施し、関係会社も含めて合計447人が研修に参加しました。
    セルフケアについては、健康診断受診者全員に対してストレスに関する問診を実施し、特にストレス度が高かった受診者には、必要に応じたアドバイスや専門医療機関の受診勧奨等、個別にフォローを行いメンタル不調の早期発見に努めています。
    さらに、大阪ガスではストレスのかかりやすい2年目社員に対して職場不適応の早期発見・予防を目的にしたストレスに関する問診と個別の聞き取りを実施し、必要に応じて職場の上司等と連携しながら適切な対応をとっています。
    2015年12月から法令により実施が義務化されたストレスチェック制度も実施し、集団分析結果に基づく職場環境改善にも取り組んでいます。2019年度はストレスチェックの集団分析結果のフィードバック対象を拡大し、組織長向けに実施することで、組織全体での職場環境改善により取り組みやすくしました。
    また、過重労働による健康障害を防止するため、一定時間以上の勤務時間が発生した従業員に対し、産業医による面接指導を実施しています。
  • 2年目社員を対象に実施しているストレスに関する問診

    2年目社員を対象に実施している
    ストレスに関する問診

従業員の健康管理・維持を支援

Daigasグループでは、健康で安心して働ける環境づくりや、従業員自らによる健康の維持増進への取り組みを促進するため、各組織に産業保健スタッフが出向いて研修等を実施しています。
また、健康開発センターのホームページにより、従業員向けに健康管理に関する情報提供を行っています。

■産業保健スタッフによる研修実施状況(2019年度)
実施回数 参加人数 内容
10回 482人 熱中症、セルフケア、転倒防止など

TOPIC)健康経営優良法人2020(大規模法人部門)〜ホワイト500に3年連続で認定〜

  • 2020年3月、大阪ガスは、経済産業省と日本健康会議※1が特に優良な健康経営※2を実践している企業等の法人を顕彰する「健康経営優良法人2020(大規模法人部門)〜ホワイト500〜」に、3年連続で認定されました。
    ホワイト500は、従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる法人として社会的に評価を受けることができる環境を整備するための制度で、今回当社は、「Daigasグループ企業行動基準」に「安全の確保および健康な心身の維持向上がすべての業務の基盤」と位置づけて、安心して働ける職場づくりを進めていることや積極的に健康増進活動を行っていることが評価されました。
  • 健康経営優良法人2020
  • ※1 日本健康会議
    少子高齢化が急速に進展する日本において、国民一人ひとりの健康寿命延伸と適正な医療について、民間組織が連携し行政の全面的な支援のもと実効的な活動を行うために組織された活動体です。経済団体、医療団体、保険者などの民間組織や自治体が連携し、職場、地域で具体的な対応策を実現していくことを目的としています。
  • ※2 健康経営
    健康経営はNPO法人健康経営研究会の登録商標です。