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プレスリリース

実験集合住宅「NEXT21」における第4フェーズ居住実験の中間結果について 〜家庭用燃料電池の最大活用により31%省エネ・51%省CO2などを実現〜

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2015年11月12日
大阪ガス株式会社

 大阪ガス株式会社(社長:本荘 武宏、以下「大阪ガス」)は、実験集合住宅「NEXT21」において、2013年6月から開始した第4フェーズ居住実験の前半約2年間の結果を取りまとめました。
 
 NEXT21は、近未来の都市型集合住宅のあり方を提案することを目的として、大阪ガスが1993年10月に建設した実験集合住宅です。竣工以来、時代を見通したテーマを設定し、計3回15年間の居住実験に取り組んできました。
 
 現在実施している第4フェーズ居住実験では、「環境にやさしい心豊かな暮らし」をテーマに、2020年頃までの集合住宅における「エネルギーシステム」および「住まい・住まい方」の2分野の実証実験を進めてきました。
 「エネルギーシステム」としては、スマートマンションを具現化する次世代エネルギーシステムの実証を目的に、家庭用固体酸化物形燃料電池コージェネレーションシステム(以下、SOFC)(※1)を用いた電力や熱の住戸間融通、電力需給逼迫を緩和するデマンドレスポンス(※2)対応などの実証実験を行いました。とりわけ、逆潮流(※3)を想定した条件でSOFCを最大活用することにより、31%の省エネおよび51%の省CO2(いずれも逆潮流を想定しない場合から効果倍増)を実現しました。
 「住まい・住まい方」としては、今後の多様なライフスタイルに対応する住まい・住まい方の検証・提案を目的に、住戸と共用部、住棟と地域の間に人と人の新しいつながりを創出し、外部の豊かさを享受できる中間領域(※4)を設けるなどの実証実験を行いました。中間領域を設けることで私的空間としてだけではなく交流の場としても使用され、人とのつながりの創出と居心地のよさが実証できました。
 その他の実験内容と成果は以下の通りです。
 
1.「エネルギーシステム」の実験内容と成果
実験項目 内容と成果
〔A〕 SOFC住戸分散設置とエネルギー融通
(1) SOFC発電電力をフロア内で融通し、蓄電池と組み合わせ、購入電力を91%削減
(2) SOFC排熱利用と太陽熱利用を組み合わせ、熱融通し、20%の省エネを実現
(3) 次世代型高効率SOFCプロトタイプ機にて発電効率50%超(LHV(※5))を達成
〔B〕 デマンドレスポンス対応と逆潮運転
(1) デマンドレスポンス要請時の節電行動に加え、SOFC発電量アップで、系統電力削減効果が1.1〜3倍に増加
(2) 逆潮流を想定した条件で、SOFCを24時間定格(700W)で運転し、高効率な発電電力の最大活用で、31%の省エネ、51%の省CO2を実現(逆潮流想定なしから効果倍増)
〔C〕 停電時自立システムの構築
停電時にCGS(※6)の自立運転でほぼ支障のない生活を確保でき、更にSOFCの稼働により居住者が使用できる電力量が増加することで許容度が向上
〔D〕 HEMS(※7)の導入
(1) HEMSを全戸導入し、省エネ意識・行動の変化を確認
(2) 魅力的なHEMSの開発に向けた実証実験の一部機能の商品化が実現
〔E〕 再生可能エネルギーとの組み合わせ
住棟セントラル空調システムにおいて、太陽熱およびCGS排熱を活用し、約8%の省エネを実現
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2.「住まい・住まい方」の実験内容と成果
実験項目 内容と成果
〔1〕 中間領域の実験
(1) 設計想定通り、居住者が自宅で学習塾や料理教室を開催し、人を招く暮らしが実現
(2) 外の気配を感じられる中間領域は、私的空間としてだけでなく交流の場としても使用され、居心地のよい空間の創出
(3) 中間領域を環境調整空間とすることで、室内の断熱効果と空調負荷軽減を確認
〔2〕 2020年の住まいの提案
民間デベロッパーの提案をもとに、時代のニーズを汲んだ「2020年の住まい」を建設
〔3〕 省エネライフスタイルの醸成
居住者がワークショップを通じ、省エネ行動を立案、実施し、エネルギー使用量を6%軽減
〔4〕 緑地マネジメント実験
緑地マネジメントにより、生物生育基盤維持や緑地イベントでの居住者コミュニティ形成に寄与
 
 第4フェーズ中間結果の主な内容は、大阪、東京の2会場においてNEXT21第4フェーズ中間報告会(※8)を開催する予定にしています。その際、1994年より開始した居住実験の21周年を記念したシンポジウムも同時開催する予定です。
 
 大阪ガスは、今後も引き続き、NEXT21での居住実験をはじめ、お客さまのこれからの暮らし方の研究・提案とともに、先進のエネルギーシステムやガス機器・住宅設備の開発・提供に積極的に取り組んでまいります。
 
(※1)  家庭用固体酸化物形燃料電池コージェネレーションシステム: 「エネファームtype S」として商品化
(※2)  デマンドレスポンス: 購入電力削減等を目的に、消費者が電力消費パターンを変化させること
(※3)  逆潮流 : 太陽光発電やコージェネレーション等の分散電源の発電電力が商用電力系統に流れること
(※4)  中間領域 : 私的空間である住戸と共用部の間のように、内部と外部の空間的性質が交わる部分
(※5)  LHV : 低位発熱量基準
(※6)  CGS : コージェネレーションシステムを示し、ここではガスエンジンタイプのもの
(※7)  HEMS : ホームエネルギーマネジメントシステム
(※8)  NEXT21第4フェーズ中間報告会・居住実験開始21周年シンポジウム
大阪会場 11月20日(金) 13時30分〜17時30分、綿業会館にて
東京会場 12月 1日(火) 13時30分〜17時30分、泉ガーデンギャラリーにて
いずれも事前予約申込み方式です。予約申込み方法等は当社NEXT21ホームページでご案内中です。
 
<実験集合住宅「NEXT21」の概要>
・所在地    大阪市天王寺区清水谷町6−16
・規模   地上6階、地下1階
・建築面積   896m2   ・延床面積   4,577m2
・住戸数   18戸   ・居住者   当社社員とその家族
・目的   近未来の都市型集合住宅のあり方を提案
実験集合住宅「NEXT21」の概要 
これまでのテーマ設定
  第1フェーズ(1994〜98年度) 第2フェーズ(2000〜04年度) 第3フェーズ(2007〜11年度)
テーマ ゆとりある生活と省エネルギー・
環境保全の両立
地球環境と人の暮らしへの配慮 持続可能な都市居住を支える
住まい・エネルギーシステム
 
 
以上

参考資料 (1623KB)

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