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生活情報

親子で料理を楽しもう!!〜親子クッキングコミュニケーションが子供の脳を育て大人の脳を鍛えることを実証〜

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2006年10月

NO.06−06

 

 大阪ガス(株)は、2004年から料理と脳の活性化をテーマに東北大学未来科学技術共同研究センターの川島隆太教授と共同研究に取り組んでいます。
 本年2006年は、親子で料理を楽しむクッキングコミュニケーションが、子供の脳を育て、大人の脳を鍛えることを実証しました。
 
 今年度は、親子クッキングをテーマに「親子のクッキングコミュニケーションが、子供の脳を育て、大人の脳を鍛えることを実証するための生活介入実験と近赤外線装置を用いた脳活動の計測実験」を行いました。
 
 6月から3ヶ月にわたり、親子で料理講習会に参加するとともに、各家庭において毎週3回程度親子クッキングに取り組んでもらう生活介入( 親子クッキングコミュニケーション )実験を行いました。
 そして介入の前後に脳機能検査を行い、その結果、親子クッキングコミュニケーションを行った親子は、普段どおりの生活を続けた親子に比べ得点の向上が見られました。子供は、8種のテストのうち4種のテストで、大人では、2種のテストで有意に得点が向上しました。
 
さらに7月には、(株)島津製作所さまのご協力により近赤外光イメージング装置(NIRStation)で親子クッキングコミュニケーション中の親子それぞれの脳の活性化を確認しました。
 
 ガスコンロを使った調理中の脳活動の計測
 
親子クッキングコミュニケーションは、子供の様々な脳機能を発達させるとともに、普段から調理を行っている大人でも一人ではなく親子で一緒に料理をすると、さらに脳が活性化して、鍛えられることがわかりました。
 
 2005年7月に食育基本法が施行され、現在、子供の食環境について大きな関心が集まっています。大阪ガスと東北大学は、今回の共同研究が、親子で料理を楽しみ、調理習慣を身につける機会を増やすことにつながるなど、実験結果を今後の生活に役立てていただければと考えています。
 また、大阪ガスクッキングスクールでは、この結果を踏まえ、「脳を育てる親子クッキング(1日体験コース)」を春休みに開催し、親子での調理習慣づくりのきっかけをご提供してまいります。
 
<親子クッキングコミュニケーション
生活介入実験と近赤外線装置を用いた脳活動の計測実験概要>
 
【 親子クッキングコミュニケーション実験の詳細 】
 
1.親子クッキングコミュニケーション生活介入実験
 
<期 間> 平成18年5月〜12月
<参加者> 親子30組62名
実証実験を開始するにあたり参加いただける児童と保護者の方を一般募集
<内 容> 2グループ(前期17組35人と後期13組27人)にわけ、前期は6月〜8月に調理の生活介入を行う。
<スケジュール>  
  (1)
(1) 川島隆太教授による親子クッキングコミュニケーション実験の説明と 「子どもの脳の育て方」講演会( 5月21日(日)開催 )
(2) 被験者親子で「親子料理講習会」に参加するとともに各家庭において親子 クッキング(毎週3回程度)に取り組む(計週4回以上)。
  (2) 親子クッキングコミュニケーションの効果を検査するため、生活介入実験の前後に脳機能検査を実施。
(1)実験開始前脳機能検査 ・・・・5月27日(土)
(2)実験終了後の脳機能検査 ・・・ 9月 2日(土)
  (3) 毎日の調理の実践については、簡単な調理記録を提出。
  (4) 13組27名については、9月から料理講習会に参加。12月に検査を実施予定。
 
親子クッキングコミュニケーション実験の様子
 
2.親子クッキングコミュニケーション近赤外線装置を用いた脳活動の計測実験
 
<期 間> 平成18年7月15日〜17日
<参加者> 親子9組 18人
<計測装置> 株式会社島津製作所製近赤外光イメージング装置OMM−3000 NIRStation
<内 容>  
 親子クッキングコミュニケーション生活介入実験の料理講習メニューからトマトを炙る、ベーコン・ニンジン・タマネギを炒める、炊飯の課題について親子クッキングコミュニケーション中の親子それぞれの脳の活性化を計測する。
 
【 親子クッキングコミュニケーション生活介入実験の結果 】
1.実施した脳機能検査の内容
1.全般的脳機能検査(符号)
  2.前頭前野機能検査
短期記憶力(数唱)概念
形成(言葉を作り出す能力)
推測能力(配列)
  3.頭頂連合野機能検査
迷路
空間操作力2D
空間操作力3D
  4.側頭連合野機能検査
図形認知力
 
上記の脳機能検査は、今回の実験のために東北大学川島研究室にて作成
介入群:大阪ガスクッキングスクールの親子料理講習会に参加するとともに各家庭でのクッキング(毎週3回程度)に取り組んだ親子
対照群:普段どおりの生活を続けた親子
 
2.親子クッキングコミュニケーション実験結果
(1)子供脳機能検査結果のまとめ
   子供では、生活介入の前後に行った脳機能検査の結果、脳機能を計る8種のテストのうち4種、推測能力を測る配列課題(前頭前野機能)、空間操作力を測る迷路課題やメンタルローテーション3D課題(頭頂連合野機能)、図形認知力を測るマッチング課題(側頭連合野機能)の4種のテストで親子クッキングコミュニケーションを行った介入群において、対照群に比べ有意に得点が向上しました。
 
全般的
脳機能
前頭前野機能 頭頂連合野機能 側頭連合野
機能
符号 数唱 概念 配列 迷路 2D 3D 図形
介入 P<0.001 ns P<0.001 P<0.01 P<0.001 P<0.001 P<0.05 P<0.001
対照 P<0.001 ns P<0.05 ns ns P<0.05 ns ns
*表中の値は、統計的有意差を示す。尚nsは有意差なしを示す。
*凡例:P<0.01は1%の誤差で有意差があることを示す。
  (2)大人脳機能検査結果のまとめ
   大人では、空間操作力を測るメンタルローテーション2D課題、および図形認知能力を測るマッチング課題(側頭連合野機能)の2種のテストで介入群が対照群に比べ有意に得点が向上しました。
 
全般的
脳機能
前頭前野機能 頭頂連合野機能 側頭連合野機能
符号 数唱 概念 配列 迷路 2D 3D 図形
介入 P<0.001 P<0.05 P<0.05 ns ns P<0.05 ns P<0.05
対照 P<0.05 P<0.05 P<0.05 ns ns ns ns ns
*表中の値は、統計的有意差を示す。尚nsは有意差なしを示す。
*凡例:P<0.01は1%の誤差で有意差があることを示す。
 
3.有意に得点が向上した脳機能検査の一例
   
  推測能力を測る前頭前野機能検査
     
推測能力を測る配列課題において、対照群に比べ介入群の子供で3ヵ月後有意に 得点が向上しました。
     
     
  図形認知力を測る側頭連合野機能検査 
     
図形認知力を測るマッチング課題において、対照群に比べ介入群の大人で有意に 得点が向上しました。
 
 
 
<参考>
<川島隆太(かわしま りゅうた)教授 プロフィール> 川島隆太教授
 
東北大学未来科学技術共同研究センター教授。
1959年生れ、千葉市出身。1985年東北大学医学部卒業。
1989年東北大学大学院医学研究科修了、スウェーデン王国カロリンスカ研究所客員研究員、東北大学加齢医学研究所助手、同講師を経て2001年より現職。前文化審議会国語分科会委員。
人間の脳の働きを画像として計測する脳機能イメージング研究に従事。著書に「自分の脳を自分で育てる」、「読み・書き・計算が子どもの脳を育てる」「脳を鍛える大人の音読ドリル」「脳を鍛える大人の料理ドリル」など多数。
 
* 過去に実施した調理と脳の活性化に関する詳しい実験について
  http://www.osakagas.co.jp/html/ryori_no/
* 大阪ガスクッキングスクールの料理講習会についてのお問合せ
  http://www.og-cookingschool.com/?para=3

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