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大阪ガスは企業競争力のベースを技術に求めており、研究開発は最も重要な企業差別化戦略の一つと考えています。
そのために、以下に紹介する、さまざまな新技術の研究開発、実用化に積極的に取り組んでいます。

人の行動に着目した省エネ対策でさらなるCO2削減を目指す「スマートエネルギービル」

概要

スマートエネルギービルとは、従来より高い省エネ効果を得る仕掛けを有するビルです。大阪ガスでは、再生可能エネルギーの利用や高効率な機器の導入といった「ハード」の技術と、建物のエネルギー計測や管理といった「ソフト」の技術に加え、「ヒト」の行動に着目しさらなるCO2排出量削減を目指します。

スマートエネルギービル概要

背景

ZEBを実現するための総合設計

近年、オフィスビルの省エネ対策が注目を集めています。
年間での一次エネルギー消費量が正味でゼロとなる建築物「ゼロエネルギービル」(ZEB)の達成のためには、先進的な機器やシステムである「ハード」、「ソフト」の他に新しい視点が求められています。
そこで大阪ガスでは、機械による一方的な省エネ対策だけでなく、「ヒト」の行動に着目した省エネ対策を取り入れました。

北部ガスビルでの取り組み

大阪ガスでは、2012年7月に北部ガスビルを「スマートエネルギービル」として省エネルギー改修を実施しました。北部ガスビルでは、改修前の設計段階において、行動観察を取り入れました。
入居者への行動観察・アンケート・インタビューから、潜在意識や行動に基づいた課題を抽出し、その解決策を改修内容に盛り込んでいます。ここでは、北部ガスビルに導入した、人の行動に着目した3つの開発について紹介します。

H22年度国土交通省 省CO2先導事業採択案件

 

■IP電話による在室検知

まず一つ目は、電話(社内用携帯電話)の在室検知機能を利用した省エネ制御です。
行動観察の結果より、温冷感の個人差があることがわかったため、「在室者の属性に合わせた空調環境」を整える必要がありました。そこで、アドレスによりゾーンごとに在室者の属性を把握し、空調を制御します。この試みにより、必要な所に必要な空調制御を行い、省エネルギーで快適性の高い空間作りが可能になります。

IP電話による在室検知

 

クーリングルームの設置 

■クーリングルームの設置

二つ目はクーリングルーム(涼み処)の設置です。
夏期を例として挙げると、外勤者の帰社時に感じる暑さを、クーリングルームに入ることで代謝量を下げ、快適感を向上させる狙いです。
外勤者が直接自分のデスクに戻る時よりも事務所内の空調設定温度を下げる必要が無いため、省エネルギーにも貢献します。

 

■コミュニケーションできるBEMS

三つ目として、コミュニケーションできるBEMS(BEICS*)を導入しました。これまで設計者や設備管理者だけのものであったBEMSを入居者が主体的に省エネ行動しやすいように、入居者との「コミュニケーションツール」に改変しました。
まずは、北部ガスビルでの消費エネルギーを細かく見える化することで、省エネ意識を醸成します。続いて、自分のPCから温冷感申告が出来るようにすることで、入居者自ら空調管理に携わることが可能になり、納得感のある空調制御を実現します。
最後に、掲示板や入居者の関心事を設けることにより、積極的なコミュニケーションを促します。

*Building Energy & Interactive Communication system

 

コミュニケーションできるBEMS 

葺合事務所での取り組み

葺合ビルでは、“スマートエネルギービル”のコンセプトに基づき、小規模オフィスビルに適したシステムを開発・導入しました。
ここでは、電源自立型GHPによる簡易BCP*1システムと、在室検知センサーを活用した照明・空調制御システムについて紹介します。

*1 Business continuity planning


■電源自立型GHPによる簡易BCPシステム

非常用発電機を持たない小規模ビルでも災害発生時に必要最低限の事業活動を継続することが可能となる仕組みとして自立運転型ガスエンジンヒートポンプ(GHP)を活用した簡易BCPシステムを構築しました。

葺合事務所では、GHPエクセルプラス2台の自立発電機能によって発電(2.5kW*2×2台)を行い、停電時に必要となる負荷(通信機能、照明/コンセントの一部など)への優先的な給電を行います。万が一の低圧ガスの供給停止にも対応するため、LPGボンベ(50kg ボンベ5本)を準備し、LPGエアとして供給することで燃料を確保します(24時間以上)。
また、太陽光発電の自立運転機能(自立時1.5kW*2)を活用し、ノートPCや携帯電話の充電に活用します。

*2 交流電力の効率(力率)が100%の場合

電源自立型GHPによる簡易BCPシステムイメージ1


さらに、商用電力停電時の限られた電力を有効に利用できるよう、使用可能な電力等の情報をリアルタイムに表示する見える化を導入しています。

電源自立型GHPによる簡易BCPシステムイメージ2 



■在室検知センサーを活用した照明・空調制御システム

簡易BEMSシステムであるもっとsaveを活用し、照明・空調制御およびエネルギーの見える化を実施しています。
在室検知センサー情報や居住域の温度センサー情報を収集し、在室人数に応じた省エネ制御を行っています。

在室検知センサーを活用した照明・空調制御システムイメージ1 

天井に取り付けた在室検知センサーから約6m×6mの範囲の人数を検知し、その増減情報をもとに照明および空調をON/OFF制御させるとともに室内温度を見ながら温度設定を変更しています。

在室検知センサーを活用した照明・空調制御システムイメージ2 

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