大阪ガスは企業競争力のベースを技術に求めており、研究開発は最も重要な企業差別化戦略の一つと考えています。
そのために、以下に紹介する、さまざまな新技術の研究開発、実用化に積極的に取り組んでいます。
大阪ガスでは、可燃性ガス漏洩検知時に早期に漏洩場所と原因を突き止めるため、ガス濃度の測定、およびガスの種類の識別が1台で可能な、識別型ガス検知器を昭和58年に開発し、導入しました。
現在、千数百台保有していますが、(1)濃度測定とガス種類識別をスイッチにより切替えて別々に行う方式であること、(2)単2型乾電池を6本使用するため、電池交換の費用がかさみ、また廃棄物も発生すること、等の問題があります。
そこでこのような問題点を解決するため、短時間で測定でき、省電力で操作性に優れた新型の「識別型ガス検知器」を開発しました。
識別型ガス検知器は、すべての可燃性ガスを検知するMセンサと、メタンを除くすべての可燃性ガスを検知するSセンサの2種類の接触燃焼式センサを持ち、サンプリングガスを両センサで同時に測定し、出力を比較することによって、13Aガスか、自然発生のメタンガスか、LPGガスかを識別すると同時に濃度も表示します。ガスの識別は、検知器内蔵のマイクロコンピュータによって行われ、識別結果はデジタルで表示されます。
検知原理 | 接触燃焼式、4センサ方式 |
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識別ガス | 13A,メタン,LPG,その他可燃性ガス |
検知範囲 | 0〜100%LEL 0〜100%VOL |
検知速度 | 10秒以内(90%応答) |
電源 | 2単2乾電池×4本 |
重量 | 約2.0kg |
外形 | 165(W)×86(D)×137(H)mm(突起部除く) |
防爆 | EXibdIIAT3 |
主な特長は次のとおりです。
大阪ガスエンジニアリング株式会社