
平成22年7月1日から9月15日の期間で募集を行い、その応募案件についての助成選考委員会を平成23年1月7日に開催して審議・選考した上、3月23日の理事会にて審議・決定した。
近畿2府4県および4政令指定都市の社会福祉協議会を通じて募集を行うとともに財団ホームページにも掲載し、92件(対前年比84%)、金額1,492万円(同69.7%)の応募があり、このほぼ全数について事務局によりヒアリングを実施した。
選考に際しては、高齢社会における福祉活動の広がりや、地域に密着したボランティア活動の重要性に鑑み、応募団体の活動がより成果を上げられるよう、また幅広く応えられるように配慮し、63件、944万円の助成を採択した。
近畿2府4県の大学、病院および各社会福祉協議会等に対して募集を行い、49件(対前年比104%)、金額4,590万円(対前年比99%)の応募があった。
選考に際しては、「テーマの重要性」、「研究方法の適切性」、「成果への期待度」などの観点から審査を行い、「福祉の向上」部門で1件、「健康の維持・増進」部門では5件、「分野横断的な課題」部門では2件の合計8件、600万円の助成を採択した。
<表A>助成の応募と選考結果
| 応募 | 採択 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 件数(件) | 金額(万円) | 件数(件) | 金額(万円) | ||
| 高齢者福祉助成 | 92(109) | 1,492(2,140) | 63(85) | 944(1,634) | |
| 研 究 ・ 調 査 助 成 |
福祉の向上 | 8(10) | 720(863) | 1(6) | 100(425) |
| 健康の維持・増進 | 37(27) | 3,498(2,534) | 5(8) | 400(638) | |
| 分野横断的課題 | 4(10) | 372(1,255) | 2(3) | 100(342) | |
| 合計 | 141(156) | 6,082(6,792) | 71(102) | 1,544(3,039) | |
高齢者の健康の増進を図る健康事業は、収入の減少に対応するため、「健康のつどい」の開催回数をやや圧縮したが、そのほかは従来どおり事業を行った。
1.
11種類の健康増進のためのメニューを高齢者の集まりに出前型で提供する「健康のつどいは延べ71回開催した。開催地を府県別でみると、大阪府が59.1%、京都府が14.1%
兵庫県が8.5%、滋賀県・和歌山県・奈良県あわせて18.3%であった。
2.
各分野の専門の医師等が講師となり、オリジナルのテキストとスライドを用いて、高齢者にもわかりやすく工夫を凝らした健康講話を行う「健康教室」は延べ3回実施した。
3.
高齢者の健康に配慮した料理づくりの実習を行う「健康づくり料理講習会」は、大阪ガスクッキングスクール(3拠点)で延べ5回開催した。
4.
「歴史講座」と「自然観察会」は上期の事業ですでに実施済のため開催はなかったが、当財団オリジナルの健康タオルを使って高齢者に適した体操を指導する「健康タオル体操」を今年度から暫定的にスタートさせ、延べ5回実施した。「健康タオル体操」は、主に、各地域の老人クラブ連合会とタイアップし、高齢者の健康に係る楽しい話題の提供とタオル体操を組み合わせた内容で実施した。
詳細な実施の状況は<表B>を参照。
<表B>健康づくり事業の実施状況
| (新法人)平成22年度実績 H22年10月1日〜23年3月31日 |
(旧法人)平成22年度実績 H22年4月1日〜9月30日 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 健康のつどい | 71回 | 3,183人 | 97回 | 5,735人 | |
| 健康講話と体操 | 3 | 222 | 9 | 523 | |
| 食の話と体操 | 7 | 389 | 9 | 672 | |
| 健康リズム体操 | 4 | 154 | 9 | 580 | |
| ボディートーク | 1 | 47 | 1 | 40 | |
| 元気ワクワク健康教室 | 8 | 427 | 9 | 464 | |
| うたビクス | 21 | 1,206 | 23 | 1,303 | |
| 真向法 | 1 | 20 | 2 | 83 | |
| 生命の貯蓄体操 | 1 | 59 | 3 | 138 | |
| うた広場 | 9 | 321 | 8 | 335 | |
| 笑いと健康体操 | 14 | 890 | 19 | 1,543 | |
| 自然観察 | 2 | 78 | 2 | 54 | |
| 健康教室 | 3 | 578 | 6 | 723 | |
| 健康づくり料理講習会 | 5 | 150 | 23 | 538 | |
| ウォーキング大会 | 2 | 1,894 | 0 | 0 | |
| 歴史講座 他 | 5 | 568 | 3 | 357 | |
| 合 計 | 86回 | 7,003人 | 118回 | 7,353人 | |
公益財団法人として適正な業務の執行体制の整備を図るため、第1回理事会及び第1回評議員会にて次のとおり10件の規程類の整備を行うとともに、改めて新法の規定等の確認を行い遺漏のない運営に努めた。
また、3月の理事会にて助成選考基準の整備を行った。
1.理事会運営規程
2.評議員会運営規程
3.助成選考委員会運営規程
4.業務処理規程
5.会計処理規程
6.財産運用及び管理規程
7.印章取扱規程
8.役員等の費用弁償に関する規程
9.旅費規程
10.業務の委託に関する規程
同様に、第1回理事会及び第1回評議員会にて次のとおり指定及び選任並びに任命を行った。
1.基本財産の指定
2.助成選考委員の選任
3.事務局長の任命
基本財産の利息収入」は2,459万円であり、年間運用利回りは年換算2.23%(前年度2.3%)となった。昨今の超低金利が継続している中で、できる限り利回りを低下させないように努めた。
また、資金繰り用の資金として、大阪ガス(株)より2,000万円の寄附金を受けた。
この結果、当期収入合計は4,473万円となった。
支出総額は3,209万円で、内訳は事業費2,870万円(構成比89.4%)、管理費340万円(同10.6%)となり、予算3,400万円に対する執行率は94.3%であった。
また、平成21年度に有価証券評価損8,300万円を計上した日本航空インターナショナル社債の更生計画が認可され、最終減損額が8,750万円に確定したため、差額の450万円を有価証券評価損として計上した。
当期収支差額は1,264万円の黒字となり、有価証券評価損450万円を合わせて、最終当期収支差額は814万円の黒字となった。この結果、次期繰越収支差額は3,357万円となる。
<表C>平成22年度収支決算〔費用配賦後〕
(平成22年10月1日〜平成23年3月31日)
| 平成22年度 予算(A) | 平成22年度 実績(B) | 差 額 (B)−(A) | ||
|---|---|---|---|---|
収入 |
基本財産利息収入 |
21,279 |
24,587 |
3,308 |
雑収入 |
2,046 |
142 |
△1,904 |
|
小 計 |
23,326 |
24,729 |
1,403 |
|
寄付金収入 |
0 |
20,000 |
20,000 |
|
当期収入合計 |
23,326 |
44,729 |
21,403 |
|
支出 |
助成事業費 |
19,258 |
18,138 |
△980 |
健康事業費 |
13,311 |
9,979 |
△3,332 |
|
管理費 |
1,435 |
3,976 |
2,541 |
|
当期支出合計 |
34,004 |
32,092 |
△1,912 |
|
当期収支差額 |
△10,678
|
12,637 |
23,315 |
|
有価証券評価損 |
0
|
△4,500 |
△4,500 |
|
最終当期収支差額 |
△10,678 |
8,137 |
18,815 |
|
前期繰越収支差額 |
25,456 |
25,431 |
△25
|
|
次期繰越収支差額 |
14,778 |
33,567 |
18,789 |
|
注1.最終当期収支差額=当期収支差額−有価証券評価損
注2.次期繰越収支差額=前期繰越収支差額+最終当期収支差額
1.保有社債
・名称:日本航空インターナショナル 第11回社債
・簿価:1億円(額面も同様)
・償還予定:平成22年3月5日
2.会社更生法の適用
・適用:平成22年1月19日
・更生計画の提出:平成22年8月31日
・更生計画の認可決定:平成22年11月30日
3.認可更生計画による減損及び更正債権の支払い
・87.5%(8,750万円)が減損し、返還更正債権は1,250万円
・返還更正債権1,250万円は平成23年2月28日に支払いを受けたことを確認
4.会計処理
・平成21年度決算にて、会社更生法適用時点の減損見込みの83%(8,300万円)を有価証券評価損として損失処理
・平成22年度決算にて、認可更生計画との差額450万円を有価証券評価損として損失処理
1.大阪ガス株式会社より平成23年3月18日に次のとおり寄附金を受領
2.寄附金の金額
・2,000万円
3.寄附金の使途
・全額を資金繰り用資金として法人会計管理費に使用
1.基本財産として保有していた定期預金10,526,050円(利率0.01%)が平成23年2月25日に満期となったため、次の債券を購入した。
2.購入債券
・名称:ロイヤルバンク オブ スコットランド ユーロ円建債
・発行体格付け:Aa3(Moody's)、A+(S&P)
・額面金額:10,000,000円
・購入金額:9,990,000円
・利率:額面に対して1.82%、購入額に対して1.842%
・償還:平成28年2月8日(約5年)
・購入日:平成23年2月28日
3.債券購入価額と満期定期預金との差額536,050円は定期預金として保有
1.第1回定例理事会 平成22年11月12日 大阪ガス本社ビル
<報告事項>
・公益財団法人への移行について
・理事長および専務理事の職務の執行状況について
<審議事項>
・第1号議案 平成22年度事業報告および決算承認の件
(平成22年4月1日〜平成22年9月30日)
・第2号議案 平成22年度事業計画および収支予算書
(平成22年10月1日〜平成23年3月31日)
・第3号議案 理事会運営規程の制定
・第4号議案 各種規程の制定
・第5号議案 基本財産の指定
・第6号議案 助成委員会委員の選任
・第7号議案 事務局長の任命
・第8号議案 評議委員会の日時及び場所並びに目的である事項
審議の結果、すべて原案どおり承認可決された。
2.平成22年12月2日 書面によるみなし理事会決議
・平成22年12月2日の評議員会にて理事の任期満了に伴う理事の選任が行われたので、その後、書面による理事全員の同意及び監事全員の異議がない旨の意思表示をもって書面によるみなし理事会決議により、次のとおり理事長及び専務理事を選定した。
理事長 領木 新一郎
専務理事 北村 嘉朗
3.第2回定例理事会 平成23年3月23日 大阪ガス本社ビル
<報告事項>
・第1号報告 社債の減損処理について
・第2号報告 大阪ガス株式会社から寄附を受ける件
・第3号報告 理事長および専務理事の職務の執行状況について
<決議事項>
・第1号議案 平成22年度高齢者福祉助成選考結果及び平成22年度研究・調査助成選考結果
・第2号議案 助成選考基準の制定
・第3号議案 平成23年度事業計画、収支予算及び資金調達並びに設備投資の見込み
(平成23年4月1日〜平成24年3月31日)
・第4号議案 常勤役員の報酬等の決定
審議の結果、すべて原案どおり承認可決された。
1.第1回評議員会 平成22年12月2日 大阪ガス本社ビル
・公益財団法人への移行について(報告事項)
・第1号議案 平成22年度事業報告および決算(審議事項)
(平成22年4月1日〜平成22年9月30日)
・平成22年度事業計画及び収支予算(報告事項)
(平成22年10月1日〜平成23年3月31日)
・第2号議案 評議員会運営規程の制定(審議事項)
・第3号議案 基本財産の指定(審議事項)
・第4号議案 理事の選任(審議事項)
審議の結果、すべて原案どおり承認可決された。
平成23年1月7日 ホテルグランヴィア大阪
・第1号議案 平成22年度 研究・調査助成の助成先選考
・第2号議案 平成22年度 高齢者福祉助成の助成先選考
・第3号議案 選考基準の見直しについて
以上の選考及び審議を行った。
1.理事の選任
平成22年12月2日開催の第1回評議員会において、理事の任期満了に伴い次のとおり理事8名を選任した。
理事:阿部 裕氏、井村裕夫氏、加藤貞男氏、武田政義氏、中井稔氏、中川和雄氏、
領木新一郎氏、北村嘉朗氏
なお、前理事の石橋三洋氏及び山崎 圭氏は退任された。
2.理事長及び専務理事の選定
平成22年12月2日の書面による理事会みなし決議により、次のとおり理事長及び専務理事を選定した。
理事長 領木 新一郎
専務理事 北村 嘉朗
1.平成22年10月1日
法務局へ公益財団法人として移行登記(旧法人の解散及び新法人の設立登記)
2.平成22年10月5日
内閣府へ登記完了の届出(電子申請)
3.平成22年12月3日
旧主務官庁である厚生労働省へ旧法人の決算書類を届出(郵送)
4.平成22年12月14日
評議員会による理事の選任に基づき、内閣府へ理事の変更を届出(電子申請)
5.平成23年3月24日
内閣府へ事業計画・収支予算書等の提出(電子申請)
1.平成22年11月3日
兵庫県より「民間福祉活動団体への助成を通じて住民主体の福祉サービスを支えるとともに、高齢者の健康増進や社会参加を促進する活動を展開するなど、永年にわたり兵庫県民の福祉の向上に尽くした」として、兵庫県社会賞を受賞し、井戸兵庫県知事より表彰状及び副賞のブロンズ像を授与された。
| 科目 | 当年度 | 前年度 | 増減(当年-前年) | |
|---|---|---|---|---|
| I 資産の部 | ||||
| 1.流動資産 | ||||
| 現金預金 | 33,648,674 |
|||
| 現金 | 109,212 |
|||
| 普通預金 | 33,311,462 |
|||
| 定期預金 | 228,000 |
|||
| 有価証券 | 0 |
|||
| 前払費用 | 138,980 |
|||
| 仮払金 | 10,111 |
|||
| 流動資産合計 | 33,797,765 |
|||
| 2.固定資産 | ||||
| (1)基本財産 | ||||
| 普通預金 | 0 |
|||
| 定期預金 | 18,272,000 |
|||
| 有価証券 | 2,181,728,000 |
|||
| 基本財産合計 | 2,200,000,000 |
|||
| (2)その他固定資産 | ||||
| ソフトウェア | 249,957 |
|||
| その他固定資産合計 | 249,957 |
|||
| 固定資産合計 | 2,200,249,957 |
|||
| 資 産 合 計 | 2,234,047,722 |
|||
| II 負債の部 | ||||
| 1.流動負債 | ||||
| 未払金 | 480,384 |
|||
| 流動負債合計 | 480,384 |
|||
| 2.固定負債 | ||||
| 固定負債合計 | 0 |
|||
| 負 債 合 計 | 480,,384 |
|||
| III 正味財産の部 | ||||
| 1.指定正味財産 | ||||
| 寄付金 | 2,200,000,000 |
|||
| 指定正味財産合計 | 2,200,000,000 |
|||
| (うち基本財産への充当額) | (2,200,000,000) |
|||
| 2.一般正味財産 | ||||
| 一般正味財産合計 | 33,567,338 |
|||
| (うち基本財産への充当額) | 0 |
|||
| 正味財産合計 | 2,233,567,338 |
|||
| 負債及び正味財産合計 | 2,234,047,722 |
|||
| 科 目 | 当年度 | 前年度 | 増減(当年-前年) | |
|---|---|---|---|---|
| I 一般正味財産増減の部 | ||||
| 1.経常増減の部 | ||||
| (1)経常収益 | ||||
| 1.基本財産運用益 | ||||
| 基本財産利息収入 | 24,586,915 |
|||
2.雑収益 |
||||
| 受取利息 | 142,091 |
|||
| 雑収入 | 0 |
|||
| 3.寄付金 | 20,000,000 |
|||
| 経常収益計 | 44,729,006 |
|||
| (2)経常費用 | ||||
| 1.事業費 | ||||
| 助成事業 | 18,195,463 |
|||
| 健康事業 | 10,499,585 |
|||
| 2.管理費 | 3,397,367 |
|||
| 経常費用計 | 32,092,415 |
|||
| 評価損益等調整前当期計上増減額 | 12,636,591 |
|||
| 投資有価証券評価損益等 | 0 |
|||
| 評価損益等計 | 0 |
|||
| 当期経常増減額 | 12,636,591 |
|||
| 2.経常外増減の部 | ||||
| (1)経常外収益 | ||||
| 経常外収益計 | 0 |
|||
| (2)経常外費用 | ||||
| 有価証券評価損 | 4,500,000 |
|||
| 経常外費用計 | 4,500,000 |
|||
| 当期経常外増減額 | △4,500,000 |
|||
| 当期一般正味財産増減額 | 8,136,591 |
|||
| 一般正味財産期首残高 | 25,430,747 |
|||
| 一般正味財産期末残高 | 33,567,338 |
|||
| II 指定正味財産増減の部 | ||||
| 1.基本財産運用益 | ||||
| 基本財産 利息収入 | 24,586,915 |
|||
| 一般正味財産への振替額 | △24,586,915 |
|||
| 当期指定正味財産増減額 | 0 |
|||
| 指定正味財産期首残高 | 2,200,000,000 |
|||
| 指定正味財産期末残高 | 2,200,000,000 |
|||
| III 正味財産期末残高 | ||||
2,233,567,388 |
||||