なにわの語り部活動

大阪の活性化を目指す観光振興の一環として、歴史や文化を掘り起こし、まちづくりや賑わいづくり、発展の可能性も盛り込みながら、テーマごとに物語として編集・発信していく「なにわの語り部」。
大阪ガス(株)エネルギー・文化研究所(CEL)の栗本智代研究員は、フィールドワークを中心に、大阪のまちの資源を発掘し、価値を見直し再認識したうえで、後世に伝えると同時に、まちの活性化に活かしていく「大阪再発見」の研究活動を続けていますが、その発展形が、「なにわの語り部」公演による発信です。講演形式だけでなく、音楽家をはじめとするアーティストをまじえた演出による公演を行い、大変好評を得ています。
近年はさらに、大阪への観光客を対象とした観光プログラムへの展開も検討中です。
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大阪は魅力がないまちだ、という印象をもつ人が少なくありません。「B級グルメとお笑い、阪神タイガースしかない、文化不毛の地だ」という声もあり、大変評判が悪い。海外ではさらに下品で危険な街だという歪曲されたイメージさえ発信されています。
しかし実際、古い歴史をもつ大阪には、豊かな歴史的文化的資源があります。と同時に、現在においても、新たな文化があちこちで生まれ、まちづくり活動も活発に展開されています。文化的コンテンツがあらゆる分野で豊富にありながら、現実はほとんど知られておらず、未発掘のまま遺物化していることも少なくありません。
その数多あるコンテンツを、例えば1つのショートストーリーとしてつなげれば、歴史やまちにあまり興味のなかった人にも、楽しくわかりやすく伝えられるのではないか。まず地元の人が、大阪の魅力や価値を見直し、自分たちのまちに誇りをもつことが大切であるという問題意識が、活動の原点になっています。
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- 大阪、関西の人々に、大阪の歴史や多彩な文化を楽しく知っていただくと同時に、過去から現在、未来へのまちの物語としてとらえ、その魅力や可能性について考えていただく機会を提供する。
- 歴史や文化的資源を活用したまちづくりや、地域活性化の手段として、大阪だけでなく他の地域へも応用できる雛形とする。
- まちの賑わいづくり、まち歩きを楽しむための契機づくり。観光振興の一環で、将来的には、訪れる観光客を対象とした、まち歩きの1つのプログラムとしての整備に役立てる。
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- 大阪のまちの歴史、エピソード、文化的な出来事の紹介・解説
- 現在のまちの様子、まちづくり活動の紹介
- 未来への展望、可能性、願い
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作品は、上演の度に、新たな情報や考察を加味し、更新を続けています。画像は当初のスライド形式から、最近はパワーポイントを使用しています。
内容は、栗本が長年にわたり蓄積した資料や研究内容から抜粋して、シナリオとしての編集とその場面に適した画像の作成を栗本が担当し、音楽監督の宮川真由美さんやヴァイオリニストの西村恵一さんとともに音響・演出効果を決めていきます。ピアノ、ヴァイオリンを音楽演奏の中心とし、公演会場や開催目的にあわせて、クラリネットやフルート、パーカッションも加わります。音楽は、すべて音楽監督が、シナリオにあわせて長さを調整しつつ編曲し書き下ろしています。上演の度に、シナリオが少しずつ充実し、音楽も含めて効果がより高いものとなります。
いわゆる講話形式では、一般の人にとっては退屈で興味をお持ち頂きにくいのではないか、と考え、多数の画像と音楽効果も含めてどなたにも楽しんで頂けるようにしました。(約40分程度の作品で、100枚前後の画像を映しています)
このように共演者の力を借りることにより、ストーリーを楽しみながら“大阪には多くの魅力があって面白い”と感じて頂けるように、このような上演形態が創り出されたのです。
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栗本は、これに関連するものとして、大阪の賑わいづくりの一環として、観光振興の視点から、コミュニティ主導型のまち歩きを中心とした観光プログラムの充実とこれを運営する体制づくりを目指した活動を行っています。大阪の歴史や文化的資源に基づく魅力を、地元の人々は勿論のこと、より多くの観光客に楽しんで頂けるよう、大阪人の魅力を介した、すなわち地元の人々のガイドによるコミュニケーションを楽しめるプログラムを創りたいという意識で活動を続けています。
これに向け、過去数年間、大阪市に提案したり有識者会議を設けるなどして、模索検討を進め、2007年度からは、大阪商工会議所主催「コミュニティツーリズム研究会」をベースとして、同年は国土交通省の国土施策創発調査としてさらに前進しました。
将来的には、「なにわの語り部」の公演をまち歩きの観光プログラムのコンテンツのひとつと位置づけ、より多くの機会に楽しんでいただけるようにしたいと考えています。
まずは、ぜひ一度、ご覧いただければ、幸いです。













