優先的な取り組み
エネルギー消費量/大気への排出(2016年度報告)
マテリアリティ指標について
マネジメント手法
重要であると考える理由
エネルギー事業者として、天然ガスの採掘から供給までの各事業プロセスにおいて、より効率的なエネルギー利用と温室効果ガスの削減に努めることが重要です。
■バウンダリー
組織内
管理の仕組みと評価
■ 指標(G4対応指標:G4-EN18)
都市ガス製造所におけるガス販売量あたりのCO2排出量、オフィスビルにおける床面積あたりのCO2排出量
■ 方針
各種環境法令に則った「Daigasグループ環境行動基準」「環境管理に関する規程」を策定し、Daigasグループ全体で環境活動を推進しています。
〈国際・国内基準等〉
- ISO14001
- エネルギーの使用の合理化等に関する法律
- 地球温暖化対策の推進に関する法律
- 廃棄物の処理及び清掃に関する法律
〈社内方針・基準等〉
- Daigasグループ環境行動基準
- 大阪ガス環境方針
- CSR購買指針
- 環境管理に関する規程
- 顧客サービス業務規程
■ 体制
大阪ガスでは、CSR統括(副社長)のもと、ISO14001に基づく全社一体型の環境マネジメントシステム(EMS)を運用し、全従業員で事業活動における環境負荷の軽減、環境法令遵守の徹底を図っています。
Daigasグループでは、国内の関係会社69社においてISO14001をはじめ、エコアクション21、大阪ガス版EMS「OGEMS」などのEMSを運用しています。
環境マネジメント推進体制

環境マネジメントシステム(EMS)と仕組み
EMSは、計画を立てて(Plan)、実施し(Do)、点検し(Check)、見直す(Action)というPDCAサイクルを回すことによって、継続的改善を実現させる仕組みです。

■ 評価
2016年度は、都市ガス製造所におけるガス販売量あたりのCO2排出量は10.5t-CO2/百万m³、オフィスビルにおける床面積あたりのCO2排出量は61.0t-CO2/千m²となり、2016年度に向けた目標値12.3t-CO2/百万m³以下、74.4t-CO2/千m²以下を達成することができました。
マテリアリティに関連する具体的な取り組み
■ 都市ガス製造所における取り組み

泉北製造所のLNG冷熱発電設備
都市ガス製造所では、様々な省エネルギー活動により、CO2排出量の抑制に取り組んでいます。
例えば、LNGの気化設備で冷熱エネルギーを電力として回収することで、購入電力量の削減に寄与しています。このLNGの冷熱エネルギーを利用した冷熱発電は、燃料を必要としないCO2排出量ゼロの発電システムです。
またLNG冷熱発電設備を効率的に稼働するため様々な施策に取り組んでいます。製造所に隣接する化学工場の冷却工程にもLNG冷熱供給を行い、当社製造所だけでなく、近隣工場の省エネルギーやCO2排出抑制にも貢献しています。
このほか、泉北製造所では、LNG気化に使用する海水の搬送用ポンプ(海水ポンプ)にインバータを導入(8台中3台)する改造を行ったことで、2012年からは、可変速運転により使用電力量を削減し、当該地区海水ポンプのエネルギー原単位を約25%低減しました。さらに設備の経年劣化対策として、工場屋外照明800台のうち、2013年度に約300台を防爆型LED灯に交換し、年間約41万kWhの電力使用量を削減しました。姫路製造所でも、2015年度からLED外灯導入を推進しており、2016年度は117台を設置しました。また、製造所内のシステム更新の際に省電力コンピューター73台を導入するなど、様々な省エネルギーへの取り組みを進めています。
■ オフィスビルにおける取り組み
建物更新時および改修時に、先進的な高効率機器や制御システムの採用、設備全体のエネルギー運用見直しを行う「グリーンガスビル活動」を通じて、省エネルギー・省CO2を進めています。