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CSR憲章Ⅱ 環境との調和と持続可能な社会への貢献

生物多様性の保全

「大阪ガスグループ生物多様性方針」の策定

2010年4月生物多様性方針を策定

大阪ガスグループは従来、製造所構内での希少植物の保全、実験集合住宅「NEXT21」での立体的な植栽の実施、国内外での植林活動等、生物多様性の保全に取り組んできました。
2010年4月には、「大阪ガスグループ生物多様性方針」を定め、これに沿った取り組みを進めるとともに、積極的な情報発信につとめています。
2010年度は、国際的な青少年向け環境教育運動である「グリーンウェイブ」に、泉北・姫路両製造所が参加し、植樹等を実施したほか、大阪ガスグループの生物多様性の保全に関する取り組み事例を紹介する小冊子(pdfファ イル)、パネル、ウェブサイト等を制作し、生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)サイドイベント等で活動情報を発信しました。また、6月の環境月間にはグループ従業員向けにそれぞれの組織において今後取り組む際の参考となるよう、専門家の講演会や保全活動の体験会等を実施しました。
2011年度も、「都市部の保有物件の外構において生態系に配慮した植栽計画を立てる」、「製造所における生物多様性の取り組みにおいて近隣にある他社工場と連携をはかる」など、力を尽くしていく考えです。
プレスリリースはこちらをご覧ください>>

実験集合住宅「NEXT21」>>

資源開発・調達時の配慮

調達先の生物多様性等の方針・活動を調査

大阪ガスグループの海外サプライチェーンを構成している主要なステークホルダーのひとつであるLNG調達先企業については、2011年1月、長期購入契約を結んでいる6カ国7事業者を対象に、環境保全の方針や取り組みについての調査を実施しました。
調査項目は、気候変動や水資源、環境リスク管理等のほか、生物多様性を含みます。

LNGタンカーによる輸送時の生物多様性への配慮

船は運航時の安定度を保つため、船底に重りとして水を積み込みます。これをバラスト水と呼びます。無積載で出港するとき、その出港地の海水などをバラストタンクに積み込みます。バラスト水は立ち寄る港で荷物を積載する代わりに船外へ排出されますが、そこに含まれている水生生物が外来種として生態系に影響を与えることが問題視されています。
大阪ガスは、現在6隻のLNG船の権益を保有し、そのうち5隻を当社向けに運航しています。当社は、天然ガス産出国の規制に従い、バラスト水を適切に管理しています。日本の港で積み込んだバラスト水は外洋で入れ替えてから産ガス国の港で排出するなど、生態系への影響を軽減しています。

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製造所における緑化活動

地域の植物にこだわった工場緑地が希少種の避難場所としても機能

大阪ガスの製造所では、地域本来の生物多様性を有し、高い生態系※1機能を備えた緑地を再現することを目標に、構内緑地を育んできました。
泉北製造所では、「地域とつながるみどりのネットワーク」をコンセプトに、地域性種苗※2による植栽を推進している「泉北の杜(もり)」や、「浅茅(あさぢ:チガヤの群生するさま)、いとをかし。」と枕草子にも記述されるチガヤの草地等、多くの生き物の生育・生息基盤として機能するような緑地づくりを進めています。今後は、新たに緑化を進めている約19,000m2のスペースで周辺の里山等に生育する在来種の植樹等を実施します。
姫路製造所では、独自の緑地管理を実施しています。その1つが姫路市近郊の原生自然をモデルに、ため池や里山を人工的に造成し、昆虫などを生息させる「ビオトープ」の整備です。2002年から「兵庫県立 人と自然の博物館」のご指導のもと、西播磨地域の希少植物の保全活動に協力し、チトセカズラやオチフジ(いずれも環境省版レッドリスト掲載種)等の希少種を育成しています。2010年の追跡調査では70%以上が良好に生育しているという結果が得られました。また、兵庫県が絶滅危惧種に指定しているスイレン科の植物「コウホネ」の保全活動にも参画しました。道路拡幅工事に伴うため池の埋め立てで、コウホネが消滅する恐れが生じたため、県は地元住民と連携して移植作戦を実施しました。当社もそれに参加し、採取した約64株を当社姫路製造所、兵庫県立人と自然の博物館、兵庫県立大付属高校等に移植しました。
これらの取り組みは、貴重な遺伝資源のレフュージア(避難場所)に工場緑地を利用するユニークな試みとして、専門家から高い評価を得ています。さらに、こうした在来種は、元来、地域の気候風土に適していて育成が容易なことから、工場内緑地管理にかかるコストの削減効果も確認されています。

※1生態系:ある一定の区域に存在する生物と、それらを取り巻く非生物な環境が、相互に影響を及ぼしあう関係を総合的にとらえたもの。エコシステムとも言います。
※2地域性種苗:近隣の地域で採取した種子等により育てた種苗のことで、生産過程が明らかであることも重要とされています。

地域とつながる緑のネットワーク地域とつながる緑のネットワークウマノスズクサ(姫路製造所)コウホネ(姫路製造所内に移植後開花)

関係会社の取り組み 京都リサーチパーク(株)

京都の歴史を踏襲し、地元産の植物を中心とした生物多様性配慮型の植栽計画を実施しました全国初の民間運営によるリサーチパーク「京都リサーチパーク」(KRP)には、現在200社を超える企業が集積しています。運営を担う同社では、IT、医療・バイオ、ナノテク等の成長産業分野をターゲットに、テナントさまの事業活動の環境整備をハード・ソフトの両面から進めています。2010年10月に開業した京都市産業技術研究所・KRP9号館複合棟では、土地の歴史を踏襲し、生物多様性に配慮した植栽計画を実施しました。
KRPが立地する地区からは、平安時代の貴族の邸宅の遺構が見つかっています。連綿と続いてきた歴史を受け継ぎ、発展させていきたいという思いを、今回、「雅の庭」として実現しました。平安時代から愛されてきた植物を中心に植栽し、光源氏の住まいである六条邸に倣って、八重桜、桂、紅葉、梅をシンボルツリーとした四季の庭を建物の四隅に配置しています。京都の重要な伝統産業に関わりの深い桑の木を植えるなど、地元産の植物を中心に植栽しています。また、環境省版レッドリスト掲載種で、絶滅の危機にある、大原野のフジバカマ(原種)をKBS京都さまから譲り受け、植えました。
さらに、屋上を畑として整備し、KRP地区入居者から募ったメンバーによる「菜園サークル」の交流の場として活用。業種・組織の壁を越えて、インフォーマルな交流機会を継続して提供することで、企業集積の利点を活かした、リサーチパークならではのコミュニケーションが実現しています。

京都リサーチパーク9号館京都リサーチパーク9号館

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子どもたちへの生物多様性教育

泉北・姫路製造所で「グリーンウェイブ」に参加

大阪ガスの都市ガス製造所では、地域の里地・里山の再現と、さまざまな生き物を育む生態系機能が高い緑地の形成を目指しています。大阪ガスでは、2010年度から、子どもたちと若者に生物多様性の教育をするため、国連の生物多様性条約事務局が植樹等を呼びかけている、国際的な環境教育運動「グリーンウェイブ」に参加しています。
泉北製造所では、校外学習のため見学に来られた子どもたち(6月6日豊橋市立豊岡中学校の生徒6人、6月13日に堺市立浜寺小学校の4年生児童103人)を対象に、緑地整備の考え方等を紹介し、所員と一緒に泉州地域の里山に産する低木や下草類等、在来植物の移植を体験していただきました。浜寺小学校には、2005年に地域性種苗を植栽した際にもご協力いただいています。6年前に先輩達が植えた20cm程度の苗木が今では4m近くまで育っていることを実際に見て、生命力を感じ取っていただけたようです。今後も、こうした見学者に対する環境教育の場として、緑地を活用していく予定です。
姫路製造所では、「グリーンウェイブ2011@姫路製造所」と題し、「国際生物多様性の日」である5月22日に開催しました。当日は、地元の姫路市立白浜小学校の2年生から5年生の児童27人と所員の子弟6人の計33人の子どもたちが参加しました。子どもたちは、4月にリニューアルオープンした姫路ガスエネルギー館にて、生物多様性に関する講義を聞いた後、海浜植物であるハマボウ(兵庫県版レッドリスト2010掲載種)の苗木を製造所構内に植樹しました。生憎の雨で春に改修した灘浜ビオトープ見学は中止となりましたが、屋内でマイクロスコープを使っての「ビオトープのいきもの観察会」では初めて見る水生生物や植物の映像に歓声があがっていました。



泉北製造所「泉北の杜」にて移植を体験泉北製造所「泉北の杜」にて移植を体験姫路製造所「海岸林ゾーン」にハマボウを植樹姫路製造所「海岸林ゾーン」にハマボウを植樹「ビオトープのいきもの観察会」の様子「ビオトープのいきもの観察会」の様子

外部ステークホルダーの声

関西における生物多様性配慮企業の先導的役割を期待姫路製造所では、西播磨地域産の樹木による緑地形成やビオトープにおける西播磨地域産の絶滅危惧植物の保護が行われています。特筆すべきは、この緑地・ビオトープでの取り組みが行政と連携した地域の絶滅危惧植物の保全や近隣の小学校との交流による環境学習の場としての活用に発展している点です。このような外部への積極的な情報発信、多様な主体との協働の実践は、これから生物多様性に配慮した活動をはじめる他の企業にとって良い手本となります。 今後は近隣の企業とも交流を深められ、関西圏における生物多様性に配慮した活動を展開する先進的企業として、生物多様性に関わる企業のネットワーク形成にも取り組まれることを期待しています。

兵庫県立人と自然の博物館
自然・環境再生研究部 研究員
橋本 佳延さま

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CEL研究会の活動(講演会の開催)

森(里山)について考えるCEL研究会を開催

エネルギー・文化研究所(略称CEL)は、2010年度の「CEL研究会」を11月2日に開催しました。
CELは、持続可能な生活・社会のあり方を生活者視点で考え、その実現に向けた研究・実践と情報発信に取り組んでいます。「CEL研究会」は、CELの研究領域に関連する内容を社外有識者にお話しいただき、多くの人に認識・共有していただくための場として開催しています。
2010年は国際生物多様性年であることから、森(里山)をテーマとして、俳優の柳生 博さんを招き、講演会を開催しました。

京都リサーチパーク9号館2010年度CEL研究会

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森林保全活動「大阪ガスの森」

「大阪ガスの森」が「森林による二酸化炭素の吸収等環境保全活動認証」に認定

大阪ガスグループは、和歌山県の推進する「企業の森・労働組合の森」事業に参画し、森林保全活動に取り組んでいます。世界遺産「熊野古道」に隣接する、同県田辺市中辺路町のスギ・ヒノキ伐採跡地1ヘクタールに2005年3月5日広葉樹2,600本を植樹し、「大阪ガスの森」と命名。以来6年間にわたり、中辺路町森林組合さまのご協力・ご指導のもと、大阪ガス労働組合とともに社員や家族のみなさんによる下草刈りボランティアなどの森林保全活動に取り組んできました。
このたび、同県から「大阪ガスの森」の森林保全活動に対して「森林による二酸化炭素の吸収等環境保全活動認証」(植栽面積1.0ヘクタール、約400t-CO2/100年)を受けました。

従業員やその家族らによる下草刈り作業の様子(1)下草刈り
従業員やその家族らによる下草刈り作業の様子(2)認定書

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課題2 サプライチェーン・マネジメントの実施内容
特集1:東日本大震災被災地への支援と、地震対策、エネルギー安定供給への取り組み
被災地での都市ガス復旧応援
大阪ガスの地震対策
大阪ガスグループのエネルギー安定供給への取組み
特集2:従業員等の善意が支える社会貢献“小さな灯”運動30年の歩み
“小さな灯”運動30年の歩み
2010年度の主な活動
CSR憲章Ⅰ
お客さま価値の創造
安心・安全 1 安定調達・安定供給
安心・安全 2 製造段階
安心・安全 3 供給段階
安心・安全 4 消費段階
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マルチエネルギー事業への取り組み
新たな価値提案
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環境行動基準
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中長期目標と2010年度実績
事業活動の環境負荷(2010年度)
CO2排出量削減効果の適切な評価方法について
温室効果ガス排出量の削減
お客さま先でのCO2排出量抑制への貢献
サプライチェーンでの環境負荷低減
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環境リスクへの対応
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生物多様性の保全
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CSR憲章Ⅲ
社会とのコミュニケーションと
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社会とのコミュニケーション
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CSR憲章Ⅳ
コンプライアンスの推進と
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