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CSR憲章Ⅱ 環境との調和と持続可能な社会への貢献

環境会計

環境投資・費用が増加

 環境保全コストでは、設備投資の一巡や、効率化等により、投資額が前年より少なくなっています。
 内部経済効果では、製造所の冷熱発電の活用や掘削土の発生抑制に努めたことなどから前年並みとなっています。
 今後も、環境関連への取り組みを金額面からフォローし、効果的な費用投下に努めます。

冷熱発電
大阪ガスは、天然ガスを産出国で液化し、LNG(液化天然ガス)として輸入しています。このLNGは-160℃の低温液体で、気化して天然ガスになる時に周囲から熱を奪って冷却する力(=冷熱エネルギー)があり、1tあたり約240kWhのエネルギーを持っています。この力を動力として回収し発電に利用するのが、冷熱発電です。大阪ガスでは1979年に世界で初めて冷熱発電設備の操業を開始し、現在、泉北製造所と姫路製造所で年間約82,083千kWhを冷熱発電しています(2010年度実績)。

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(1)環境保全コスト

環境保全コスト項目 投資額
(百万円)
費用額
(百万円)
主な内容 2009 2010 2009 2010
自社業務 地球環境 省エネルギー、エネルギー有効利用、オゾン層保護等のための設備投資・維持管理費用、人件費等 624 113 812 643
公害防止 大気汚染、水質汚濁、騒音等の防止のための設備投資・維持管理費用、人件費等 10 3 73 38
資源循環 掘削残土削減・リサイクル、廃棄物管理等のための設備投資・維持管理費用、人件費等 38 53 239 172
環境マネジメント グリーン購入、環境教育、EMS構築、環境対策組織等のコスト 77 23 6,019 4,241
節約運動、その他 工場緑化、環境保全関連補償金等 1 1 363 33
お客さま先での環境
負荷改善
環境R&D 環境負荷低減技術、環境配慮型商品開発等のための研究開発コスト 610 591 1,012 2,496
廃ガス機器再資源化 販売したガス機器の回収リサイクル、容器梱包等の回収リサイクルコスト 0 0 73 83
社会貢献活動 自主緑化、環境広告、環境情報公表等のコスト 4 6 222 64
合   計 1,364 791 8,813 7,769

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(2)内部経済効果

  経済効果(百万円)
2009 2010
掘削土の発生抑制および再生利用に伴う経費削減効果額 4,133 4,009
有価物(LNG冷熱)売却額 172 160
省エネ・省資源等などによる経費削減額 311 -33
合 計 4,616 4,137
冷熱発電の稼働率低下に伴う購入電力増加による費用増

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(3)環境保全効果

  環境負荷水準※2 環境負荷総量 環境負荷抑制量※3
単位 2009
2010
単位 2009
2010
単位 2009
2010
NOX(製造所)…都市ガス事業でのNOX排出実績 mg/m3 1.44 0.74 t 8.09 6.32 t 24.12 22.57
COD(製造所)…製造所全体でのCOD実績 mg/m3 0.38 0.29 t 3.10 2.5 t 9.71 8.95
CO2(製造所)※1 g-CO2/m3 13.38 11.44 千t-CO2 109 98 千t-CO2 15 33
CO2(事務所)※1 g-CO2/m3 5.48 5.50 千t-CO2 44 47 千t-CO2 30 31
残土最終処分量 t/km 18 17.64 千t 14 13 千t 68 66
一般廃棄物処分量 g/m3 0.01 0.02 t 42 145 t 1,164 1,235
産業廃棄物処分量(廃ガス機器等含む) g/m3 0.08 0.07 t 675 599 t 4,767 5,108
(注)2010年度:ガス販売量8,528百万m3、ガス導管工事延長726km※1購入電力のCO2排出量は火力電源平均係数で算出。(0.69kg-CO2/kWh)。※2NOX、COD、CO2、産業廃棄物、一般廃棄物はガス販売量1m3あたりの数値を算出。
残土最終処分量はガス導管工事1kmあたりの数値を算出。
※3NOX、CODについては設備ごとに規制値水準との差を計上。CO2、産業廃棄物、一般廃棄物は1998年度をベースとした原単位
(ガス販売量1m3あたりの量)の差に当該年度の販売量を乗じた数値。
残土最終処分については、掘削土の発生抑制量と再生利用量から、海面埋立処分抑制量を算出。

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環境会計の集計の方法について

(1)準拠している基準
大阪ガスの環境会計は「都市ガス事業における環境会計導入の手引き<2000年度版>」(社団法人 日本ガス協会発行)に基づいてコストと効果を集計しました。この手引きは、環境省の「環境会計システムの確立に向けて(2000年報告)」をベースに都市ガス事業者の特色を反映したものです。
(2)集計対象
大阪ガス株式会社
(3)集計期間
2010年4月1日〜2011年3月31日

2000年度より環境会計の精度向上と集計作業負荷の軽減をはかるため財務会計システムと連動したシステムを開発し運用しています。

 

項目の分類と内容について

(1)環境保全コスト項目について
各項目の集計はできる限り環境目的部分のみを集計(差額集計)しています。環境目的部分のみの抽出が困難な研究開発費や人件費については、環境関連度合いを考慮して設定した「環境比率」に基づき按分計算を行いました。
  • 投資:当年度の固定資産取得額のうち環境改善に貢献する部分を集計しています。
  • 費用:減価償却費、人件費および経費について環境目的部分を集計しています。
    減価償却費は1997年以降に取得した固定資産(ただし、製造所等の大型設備についてはそれ以前のものも含む)について、設備耐用年数の定率法で算出しています。
    人件費は標準単価を用いて算出しています。
(2)環境保全効果項目について
効果については、環境保全効果(物量効果)、エネルギー使用量の減少等による内部経済効果(節約効果)および環境保全による社会的効果を算出しました。
  1. 環境保全効果(物量効果)
    以下の3種類を算出しました。
    • 環境負荷水準(ガス販売量1m3あたりの環境負荷)
    • 環境負荷総量
    • 環境負荷抑制量
      1. a. 自社業務における環境負荷抑制量
        • NOX、CODについては法規制水準等からの改善効果を算出
        • CO2、産業廃棄物、一般廃棄物は、1998年度を基準年度とし当該年度との原単位  (ガス販売量1m3あたりの排出量)の差に当該年度の事業活動量(ガス販売量)を乗じた量を算出
        • 残土最終処分量は、掘削土の発生抑制量と再生利用量から、海面埋立処分抑制量を算出
      2. b. お客さま先での環境負荷抑制量
        天然ガスおよび省エネルギーシステム機器の普及促進による1998年度に対する環境負荷抑制量
  2. 内部経済効果
    自社業務における実績に基づいて明確に削減できる経費削減等の効果を計上しました。
  3. 環境保全による社会的評価(金額換算評価)
    CVM(仮想評価法)や内外の環境損害コスト等の研究事例に基づき算定しました。

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