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CSR憲章Ⅰ お客さま価値の創造

マルチエネルギー事業への取り組み

マルチエネルギー事業への取り組み

ガス事業に次ぐ事業の柱として、電力事業を国内外で展開

 大阪ガスグループは、エネルギー市場の自由化が進み、エネルギーに対するお客さまニーズが多様化しているなか、「お客さま価値」を向上させるために、天然ガス、電力、LPG(液化石油ガス)、熱エネルギー等のベストミックスをご提案するマルチエネルギー事業者として活動しています。
 とりわけ電力事業は、ガス事業に次ぐエネルギー事業の柱と位置づけています。2009年度には、主力発電所となる「泉北天然ガス発電所」(110万9千kW)の営業運転を開始しました。このほか、国内ではIPP事業(電力卸供給事業)として3つの発電所を運用しており、再生可能エネルギーへの取組みとして3つの風力発電事業にも参画しています。また海外IPP事業として、米国やスペイン等の発電所へ出資しています。
 これらの結果、当社グループの保有電源は、国内で約180万kW、海外で約120万kW、合計約300万kWに達しています。
 またLNG・都市ガス事業の広域展開として、2010年度は、当社が購入するLNGの一部を販売することについて沖縄電力さまと静岡ガスさまと合意しました。さらに、現在、三重-滋賀間および姫路-岡山間の2つの区間において、基幹導管の建設を進めることにより、さらなる供給安定および天然ガスの需要開発に資する導管ネットワークを形成していきます。
 今後も、各地域のエネルギー事業者との連携を図りながら、こうした電力事業を含めたマルチエネルギー事業を展開し、さまざまなエネルギーソリューションの提供に努めていきます。

IPP:Independent Power Producerの略で、自らの所有する施設で発電した電力を電力会社に卸売りする事業者のこと。国内では、1995年の電気事業法改正によって、一般の事業者が電力会社へ電力を卸供給することが認められるようになった。

電源容量の推移電源容量の推移

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泉北天然ガス発電所の概要

環境負荷の低減に貢献する泉北天然ガス発電所が順調に稼動

 大阪ガスグループでは、電力事業の中核となる発電所として、泉北製造所構内において泉北天然ガス発電所(全4基、総発電出力110万9千kW)を2009年度から運転しています。泉北天然ガス発電所は、石油や石炭など他の化石燃料に比べて環境負荷の小さい天然ガスを燃料としています。さらに同発電所は、エネルギー効率の高いガスタービンコンバインドサイクル方式を採用するなど、環境に配慮した発電所です。

泉北天然ガス発電所泉北天然ガス発電所
 

ガスタービンコンバインドサイクル発電方式

 泉北天然ガス発電所で採用しているガスタービンコンバインドサイクル発電方式とは、ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた発電方式です。
 天然ガスをガスタービンの燃焼器で燃焼させ、その燃焼ガスの力でガスタービンを回して発電します。さらに、ガスタービンの排ガスの熱を利用して、排熱回収ボイラで蒸気を発生させ、蒸気タービンを回して発電します。このようにガスタービンコンバインドサイクル発電方式では、排ガスの熱を再利用することで、高い発電効率が得られます。
 泉北天然ガス発電所では、1,300℃級のガスタービンを採用することにより、約57%(LHV基準)と高い発電効率を実現し、省エネルギーとCO2排出量の抑制に貢献できるものと考えています。
LHV基準:低位発熱量基準。燃料を完全に燃焼させた時の水蒸気の蒸発潜熱を差し引いた発熱量。

ガスタービンコンバインドサイクル発電方式のエネルギー効率ガスタービンコンバインドサイクル発電方式のエネルギー効率
 

大気環境保全のための対策

 泉北天然ガス発電所では、燃料に天然ガスを用いるため、排出ガスには硫黄酸化物(SOx)やばいじんを含みません。天然ガスの燃焼によって発生する窒素酸化物(NOx)については、低NOx燃焼器を採用して発生を極力抑えるとともに、排煙脱硝装置を設置することで、発生したNOXを可能な限り除去しています。さらに、発電所の煙突は高さ100m以上の高層煙突とすることで、NOxの環境影響を低減しています。

設備仕様

発電方式 ガスタービンコンバインドサイクル発電方式
発電規模 (泉北製造所第二工場)
1号機: 277,000kW
2号機: 277,000kW
合 計: 554,000kW
(泉北製造所第一工場)
3号機: 277,500kW
4号機: 277,500kW
合 計: 555,000kW
燃料 天然ガス
環境保全対策 低NOx燃焼器、アンモニアを用いる排煙脱硝装置、排水処理設備 等
主要機器 Λ単機能力V ガスタービン 型式: 開放サイクル型
出力: 182,200kW
型式: 開放サイクル型
出力: 181,800kW
蒸気タービン 型式: 混圧復水型
出力: 94,800kW
型式: 混圧復水型
出力: 95,700kW
発電機 型式 :横軸円筒回転界磁型
容量: 310,000kVA
電圧: 20kV
型式: 横軸円筒回転界磁型
容量: 315,000kVA
電圧: 18kV
排熱回収ボイラ 型式: 排熱回収三圧再熱自然循環型
高圧蒸気: 204t/h
中圧蒸気: 46t/h
低圧蒸気: 22t/h
型式: 排熱回収三圧再熱自然循環型
高圧蒸気: 204t/h
中圧蒸気: 42t/h
低圧蒸気: 18t/h

設備概念図(システムフロー)

設備概念図(システムフロー)
・既存インフラの活用
燃料供給施設等のインフラが整った泉北製造所内に発電所を設置することで、新たな設備を最小限にしています。
・遠隔運転監視システム
2つの敷地にまたがる発電設備を統括する運転監視システムを構築し、少人数で安定した発電所の運転を実現しています。
・燃料
発電燃料には天然ガス(LNG)を使用しますので、硫黄酸化物(SOx)およびばいじんは発生しません。
・燃焼器
窒素酸化物(NOx)の発生を少なくする最新の低NOx燃焼器を採用しています。
・吸気冷却システム
ガスタービン吸込空気を冷却することで、高気温時の発電出力の低下を抑制しています。
・煙突
煙突を高層化し、窒素酸化物(NOx)の着地濃度を低減するよう配慮しています。
・脱硝装置
排熱回収ボイラ内には、排煙脱硝装置(乾式アンモニア接触還元法)を設置し、燃焼ガス中に含まれる窒素酸化物(NOx)を水と窒素に分解し、排ガス中のNOx濃度を低減しています。
・冷却塔
蒸気タービンの回転動力源である蒸気を水に戻すために冷却を行います。
冷却塔方式を採用しているため、温排水は排出しません。
・排水処理設備
発電所からの排水は、凝集沈殿、ろ過、活性炭吸着およびpH調整等を備えた排水処理設備で処理し、水環境への影響を低減するよう配慮します。

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