高専採用 募集要項

プロジェクト PROJECT

 太平洋をつなぐエネルギーの新たな「道」を

OUTLINE

年間220万トンのLNGを日本へ  ?  初の米国産天然ガス輸出に世界が注目

米国の「フリーポートLNGデベロップメント」は、テキサス州ヒューストンに本社を置くエネルギー企業。米国内で産出された 天然ガスを液化加工し、LNGとして対外輸出するための大規模基地建設を計画している。大阪ガスは、約600億円を投じ、このプロジェクトに事業参画予定。基地にある液化プラントでLNGを自ら生産し、専用のLNG運搬船で日本向けに輸出する計画を進めている。操業開始は、2018年。2014年には米国当局から建設許可が下り、工事が始まる。成功すれば、米国産天然ガスの対外輸出に日本企業が関わる初のケースとなる。

EPOCH-MAKING

契約交渉に計り知れないインパクト

LNG輸出基地が完成し、操業を開始すれば、毎年220万トンのLNGが生産・輸出される。これは大阪ガスが1年間に供給する都市ガスの4分の1にあたる。そのことが持つ意味は、計り知れないほど大きい。これまで大阪ガスは、いわゆるオイルメジャーや海外の国営ガス会社からLNGを購入してきたが、殆どの契約において価格が原油価格と連動しているため、昨今の高油価の影響を受け易い。そんな中、自らLNGの生産手段を手にできれば今後の売買交渉で強力な交渉カードとなり、安定的で競争力のあるLNG調達にもつながる。グローバルなLNGのマーケットで“ゲームチェンジ”を起こそう。大阪ガスの交渉団は、期するものを胸の内に秘め、交渉の場にのぞんだ。

BREAK-THROUGH

使命感で乗り越えたいくつものハードル

2012年4月に始まった契約交渉で、最大のハードルとなったのは「時間」だった。期限の7月末までに合意に達しなければ、虎視眈々とチャンスをうかがうライバルに商機を奪われてしまう。だが両社の主張には、当初から大きな隔たりがあった。「こんな条件はとてものめない」。提示した条件案に相手先が気色ばみ、交渉決裂の危機に陥る一幕もあった。それでも交渉団は、なんとか着地点を見出そうと懸命の努力を続けた。交渉団に加わった岡本素直はいう。「交渉は1週間ぶっ通し、しかもヒューストンと日本で交互に隔週ペースで行われ、深夜におよぶこともしばしばでした。相手が率直な議論を好むアメリカ人だけに、激しく意見がぶつかり合う場面もありましたが、一つひとつの条件について粘り強く説得にあたったことで私たちの主張の合理性が理解され、譲歩を引き出すことができました」。両者が合意に達したのは、期限ギリギリの7月末。通常1年を要するこの種の契約交渉が、わずか4ヶ月で合意にいたったのは異例中の異例であった。

PERSON

手探りの中でたどり着いたゴール
岡本 素直 副社長

今回のプロジェクトは、海底のガス田から天然ガスを採取する従来のやり方と異なり、基地内の液化プラントにパイプラインを引き込み、市場で流通する天然ガスを液化加工してLNGを生産するという世界でも前例のない開発スキームに挑んだ画期的なプロジェクト。交渉参加が決まった時は、誰も経験したことのない契約交渉の場に立てる喜びと、「絶対に成功させなくては」という責任感でいっぱいでした。今回の契約交渉は、精神的にも、肉体的にもタフなもので、前例がないだけに、参考にできる過去の契約書や情報は何もありません。そんな中で客観的に見て公正で、合理的な条件を主張し、合意できた条件を契約書に落とし込んでいく作業は、複雑にからみあった糸を一本一本解きほぐしていくような難しさがありました。一方で長時間交渉相手とface to faceで向き合い、侃々諤々の議論を戦わせていると、当事者同士の連帯感も手伝って、互いの間に友情めいた信頼関係が生まれます。

LNGビジネスに携わって10年余り。激しい交渉の末に得られた信頼できる友人は、契約交渉という仕事の大きな醍醐味です。期限ギリギリになって契約書を締結できた時は、ホッとする安堵の気持ちと、日本の産業や国民生活の発展に資する仕事ができた達成感とが同時にこみ上げてきました。世の中に役立つ仕事がしたいという思いで大阪ガスを志した私にとって、それはめざすものに一歩近づいた瞬間。大阪ガスで働く魅力は、仕事を通じて社会に貢献できる喜びを肌で実感できる点にあると私は確信しています。

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